八丈島 Hachijoujima

やはり宝の島だった

八−ダイヤモンド旅の後半は、後に紹介する優美堂の応援団、お三方。いずれも八丈島を代表する銘酒、特産品情報も満載。さらにこの地に惚れ込み、終の棲家とする御仁まで。八丈島は人情、気候風土、特産品、三拍子揃った宝島! 今回の旅情もショップオーナーが、旅のコーディネーターとしてエスコート。島を愛する気持ちが、しっかりと伝わってくる。

わざわざ空港まで出迎えてくれた優美堂オーナーの菊地庄一ご夫妻。開口一番、「この天気だから、欠航かと思っていました。よほど普段の行いがいいんでしょう」と初対面にかかわらずうれしい言葉を掛けてくれる。ついつい調子に乗って「えぇ、機八−ハイビスカス長にチップを弾みましたから」というジョークにも、「それが効いたんですね」と笑顔を浮かべながら相づちを打ってくれるので、社交的でない性格の旅人もすっかり菊地さんの人柄に惹かれてしまった。
八丈島にわたる前から、事前に菊地さんとは電話でごあいさつさせていただいたが、「家の車を自由に使ってください」「ご紹介したい方、観光スポットにお連れします」、そしてとどめは、「島には美味しい焼酎があります。ひと仕事終えたらご一緒しましょう」というお誘い。いよいよ離島にまで、酔っぱライターが浸透してきたのかと1人悦に入っていた。
そんな自慢話はさておき、前回に引き続き、ここ八丈島でもショップオーナーがアテンドしてくれるとは・・・、いかにメガネが深く人に関わるかを実感した次第。いやコミュニケーションツールの最たるアイテムであるメガネを扱う店だからこそ、地域住民との交流の深さを物語っているのだろう。

人情の温かさに魅せられて

八-森先生島の魅力にひかれ移住して7年が経つ、森郁郎さん。森さんは高校教師、校長、そして都教育庁人事部管理主事などを歴任し、その永年にわたる教育活動が認められ今年春の叙勲で、瑞宝小綬章を受章した方。叙勲に対する捉え方は人それぞれだと思う。ご自身の半生をうかがうには決して十分な時間でなかったものの、森さんほどこそ受章にふさわしい人物であることを強く感じてしまう。それは森さん自身がモットーとする「教育は人づくり」に集約されている。
教師人生のスタートとなったのは世田谷区内の中学校。すでに野球部の顧問は決まっていたため、担当となったのはバレーボール。学校でも水泳部と並んでお荷物的な部活だったらしく、当時9人制でもあり、部員集めから始めなければいけない状態だったという。また校内ではシンナーに手を染める生徒や、いわゆる不良も多かったが、森さんは不良のリーダー格を部員に引き入れる。その弱小バレー部の行く末は、区内で準優勝を収めるまでに。
「やればできるんです。どんな子供でもきっかけさえ与えてあげれば必ずできます。有り余るエネルギーの持って行き方さえ間違わなければ、どんなことでもできるんです。教育は人づくりです」と森さん。スクールウォーズより遙か前の話であり、まさに熱血先生の元祖的存在といえるだろう。

「菊地さんとは還暦野球チームの同士。三宅島遠征試合の時にメガネを新調したのですが、あいにく試合は最終回まで9対0で完封負け目前。それでも私の打順が回って来るまでに2人が塁にでることができました。いよいよ打席に入り、レフト前ヒットを放つことができました。試合には負けてしまいましたが、一矢報いることができたんです。きっとメガネの力だと思います。それからというもの、野球はもちろん遠征時のお守りになっているんですよ」と顔をほころばす。優美堂で新調したメガネは特別な存在になっている。

文字を追う苦労から解放されました

八ー奥山八丈島酒造・代表の奥山清満さんは、視力がよくメガネのお世話になっていなかったが、視力のいい人ほど、近くが見えにくくなる時期は早くやって来るもの。事務仕事や新聞を読むときには老眼鏡が欠かせなくなっていたが、遠方視は問題ないことからはじめは既製老眼鏡を使っていたという。しかし優美堂で調製されたメガネを掛けてから、メガネに対する価値観が一変する。
「手元を見るときだけメガネが必要だったので、いわゆる既製老眼鏡で済ましていたんです。でも優美堂さんでメガネを作ってもらったら、掛けた瞬間からその違いがわかったんです。とにかくよく見えて、しかも疲れない。これまでは字を読もうと、無意識のうちに目で追う作業をしていたんでしょう。それが苦労せずに目に入ってくるので、疲労感も出ないんです。もっと早く作っておくべきでした」と奥山さん。

酔っぱライターも納得の銘酒八-焼酎
八丈島酒造
鹿児島の芋焼酎造りが、八丈島に根付く。八丈酒造の焼酎は島内産の芋にこだわり、そしてブレンドによる芳醇な香りと滑らかなのど越しで、島に吹く清らかな風が口一杯に広がってくるようだ。焼酎好きなら一度は試さなければ名が廃る。また芋嫌いの人も価値観の変わる焼酎だ。あまりの旨さだけに、飲み過ぎに注意。
住所:八丈島八丈町大賀郷1576
TEL.04996-2-2278(工場)

優美堂さんはeyeのキューピット

八-コミヤマ専門学校進学で本土にわたり、20年ほど前に島に帰ってきた小宮山正司さん。バイクにつけていた時計の電池交換に立ち寄ったのが、優美堂との初めての出会い。趣味の一つであるバレーボールは、菊地夫人も同じ。こんな関係から急速に親しくなり、気がつけば人生を共にする伴侶を導いてくれるまでに。「菊地夫妻は私たち夫婦の仲人さんなんです」と小宮山さん。いかに優美堂が島に欠かすことのできない存在であるかを示すエピソードである。

八丈あした葉
良薬口に苦しという言葉があるが、明日葉だけは当てはまらないかもしれない。貴重な栄養素「カルコン」をはじめ、数多くの栄養素をバランスよく含んだ明日葉の加工食品の数々。特に特許製法によって作られるあした葉茶は、色、艶、カタチなど日本茶と見紛うほど。しかも青汁ような苦味はなく、アミノ酸がもたらす天然の甘みすらたたえる。これなら無理なく、毎日摂取。メタボ対策にも期待大。
住所:八丈島八丈町大賀郷1536(工場)
TEL.04996-2-7160(本社代表)
http://www.hachijo-ashitaba.net
八-あら茶八−液体

この町のおすすめショップ

亜熱帯よりも熱い情熱
優美堂


八−店内離島ブームも手伝って八丈島も活気にあふれ、競合店も何店か出店した時期もあり、真新しさもあって客が流れた時もあったが、現在、時計・メガネを扱う店は優美堂ただ一軒。「いまが我慢の時。必ず戻ってくるから」という地元の声に助けられたというが、この言葉にこそ地域に必要な店であることを物語る。
ともすれば独占的に映るかもしれないが、そこにはおごりは一切なく、菊地さんは自分の店がどう見られているのかを、それこそ1人ひとりに教えを乞いながら、いまに至っている。このひたむきな姿勢、地域と共に互いに成長していこうという表れが、島で一軒の必然性を生み出しているのだろう。
情報化の進展で、欲しいモノがどこでも手に入る時代になっているが、メガネは人それぞれ異なる視力、生活環境などが理解できてこそ、掛ける人にとって欠かせない人生のパートナーとなる。そこには何よりコミュニケーションが必要になってくる。店舗兼住居という形態は、普段の生活の延長線となり、自分の家に居ながらメガネがつくれるような居心地の良さに触れることができるだろう。
気になるアイテムは、ベーシック、カジュアル、エレガンス、そしてスポーツなど、島民すべてが満足得られるようなコレクションを揃えている。離島というハンデを商品に反映させることなく、時間の許す限り本土に足を運び、自身の目で確かめながらセレクト。タイムラグのないアイウェアの発信も魅力の一つ。
また時計、宝石以外でも補聴器も充実させている。専用スペースを設け、定期的な補聴器相談会なども実施する。コミュニケーションに欠かせない視聴覚をサポートし、そのコミュニケーションのスペースともなっている優美堂は、いち企業ではなく、島の優美堂といえるだろう。

SHOP DATE

八-社長代表取締役の菊地庄一さん。
地元の野球チームに
所属し、早朝野球を
楽しむ大の野球好き
でもある。また八丈
島体育協会会長とい
う要職にも就き、スポーツの島、八丈の
振興にも力をいれて
いる

八-商品



優美堂
住  所:八丈島八丈町大賀郷1523-2
TEL:04996-2-0150
FAX:04996-2-1515
営業時間:9:30〜18:30
定休日:日・祝日

取扱ブランド
レイバン、ミズノ、ダンヒル、フェロー、スワンズ、各種インポートコレクションなど