
既製老眼鏡といえば、よく駅のコンコースやワゴン商品として並べられているのを見かけるが、そこに並ぶ商品はお世辞にもかけてみたい、と思わせるものは少なかった。しかも眼鏡店にいっても目につくところに既製老眼鏡の姿を確認することはできず、その代わりにホームセンターやディスカウンター、極めつけは100円ショップに並ぶようになる。既製老眼鏡は考えようによっては不遇な存在であるわけだが、その流れは眼鏡店からサングラスが減少していくのに近いものがある。
どうせ主役を張ることができない、と既製老眼鏡自身が言葉を発することはないが、むしろ脇役であることを自認しているのかもしれない。といっても脇役がいなければ、舞台は始まらないのと同じで、ユーザーにとってなくてはならないものであることも事実だ。眼鏡店から徐々に姿を消していっても、求める人々は多い。要は売り先が変わったに過ぎないからだ。
もちろん携帯性に優れ、しかも壊したり、紛失しまってもそれほど懐に響かない。使い勝手の良さに加え、眼鏡店での取り扱いが減っても、それに変わる多種多様な流通業で手に入れることの利便性もあるだろう。
その老眼鏡もここ最近になって、にわかに活気づいているように感じてしまう。デザイン、カラーなどメガネフレームを追い越す勢いでバリエーションの拡大がはかられているからだ。カバンの中から、またポケットの中からさっと取りだしても、回りの目が気にならない。いやむしろ別の意味で注目されるアイテムとして生まれ変わっている。
こういったファッション的な一方で、60年にわたってロングセラーを誇る既製老眼鏡も存在する。それは一般的な眼鏡と遜色ない製品開発、品質を誇るもの。既製老眼鏡という特性から携帯性、そして掛け外しの頻度は眼鏡と比べるまでもなく酷使されるものだ。既製老眼鏡といっても生命線はやはりレンズにある。一般的にプラスチックやアクリルレンズが多用される中で、傷つきにくさ、高い解像度、劣化が少ないガラスレンズにこだわり、しかもきめ細かな度数設定と幅広い度数範囲が、発売以来変わらない人気を勝ち取ってきている。で!
視力、視快適視生活のための架け橋に
便利な既製老眼鏡だけで、すべてが上手くいくかといえば、そうではない。
一つは長時間での使用に疑問が残るということ。それは既製故に、自分の瞳孔距離にあった既製老眼鏡を選ぶことができないからだ。眼精疲労の原因となる可能性も否めないので、自分の目は自分で守る意識を持つことが大切になってくる。
もう一つは自分自身のあり方。人はどうしてもラクな生き方を選ぶ傾向にある。これ自体は自然な考え方であり恥べくものでもない。例えば着る服をあげると、ジャージやTシャツなどは、着ていてもラク。ある文化人がこう話していたことを思い出す。「ジャージを着てしまうと、その良さから離れることができない。だから疲れるけれどいつもスーツを着ている自分でありたい」と。既製老眼鏡と似ているような気がしないだろうか。実に裏腹な存在でもある。
既製老眼鏡を求める人の多くは、遠くは見えても、近くが見えないということは前述のとおり。気軽さから既製老眼鏡ばかりに走ってしまうと、手元を離してしまう仕草のように、大事な視力のことも遠ざけてしまう可能性も出てくる。
いくらどこでも買えるといっても、やはり視力のことはプロに任せるのがいいに決まっている。既製老眼鏡を求めることで、ここは近寄りがたい眼鏡店に馴れるためのステップとして捉えよう。メガネでなくても、既製老眼鏡を求めただけでも、大切な視力のアドバイスを受けることもできる。むしろそういったショップこそ、ユーザーの視力、視環境を親身になって考えてくれると捉えるべき。ここにもメガネ店の良心を垣間見ることができるだろう。
SLIGHT

スライトは「カンダのカニメ」の愛称で発売以来60年もの間、愛され続けている業界随一のロングセラーモデル。キズに強く、度数精度、透明度が変わらないため長く使用できるガラスレンズを使用。レンズの光学中心は、多くのデータをもとに、最も平均的な瞳孔距離を求め、既製品としては可能な限り理想に近い位置にセットしている。また度数も0.25とびという細やかな度数展開も、快適な視力を提供したいという願いをカタチにしたもの。日本製。
カンダオプティカル
www.kanda-optical.co.jp/
LENTE

お洒落な40代からのシニアグラス、LENTE(レンテ)。お洒落なデザインとカラー、そして様々な柄パターンに加え、ラインストーンで、思わず見せつけてしまいたくなるコレクションの数々は、シニアグラスを意識させず楽しく掛けられる。
素材も弾力性のあるポリカーボネイト、また掛け心地重視のTR︱90ナイロン樹脂などを採用。レンズはUVコーティング加工、目にやさしいメラニンレンズを使用するなど、機能性も兼ね備えている。
エニックス
www.anyccs.co.jp
JUJUBEE LOUGAN'S

1984年の創業以来、ジュジュビーは「サングラスは必需品である」ことを伝え続けてきた。そして26年目の今年、同社が新たに提案するのが「キレイ・カワイイ・カッコイイ」老眼鏡。その名もJUJUBEE LOUGAN'S。ジュジュビーで育った世代にとって、今後必需品となる老眼鏡、新しいコミュニケーションツールの登場。そのデザインはきらびやかなビジューをちりばめたり、ポップなカラーを採用するなど、顔の輪郭を引き締め、顔色が冴えるカラー。度数は+1.00〜3.00D。
ジュジュビー
www.jujubee.co.jp
A&I

誰もが認めたくないけれど、必ずやって来るのがエイジドアイズ。特にメガネを必要としない女性にとって、初めてのメガネが老眼用となるわけだから一大事。できれば隠したいけれど、手元が見えない。メガネへの入門編としておすすめしたいのが、このA&I。カラフルなカラーとおしゃれなデザイン。ケースもメガネホルダーもセットされているから、思わず手にとってしまうほど。自分用はもちろん、プレゼントとしても喜ばれるアイテムだ。
クリアヴィジョン TEL.03-3831-5384
M2 BOOK

金明堂オリジナルリーディンググラスM2 BOOKは、おしゃれに読書を楽しみたいと思っている方々の携帯老眼鏡。カラフルな色づかいと手頃な価格帯、そして何本も自宅や職場に置いて使ってほしい、もっと身近にメガネを楽しんでもらうためのリーディンググラス。掛けやすさ、デザイン性にこだわり、携帯にも便利なコンパクトサイズで、男女ともに使えるバリエーションとなっている。なお度数は+1.00〜3.50(0.5刻み)。
オプチカルキッチン TEL.045-671-1599