古河 Koga

地元を愛するココロ

1007古河1桐生、鯖江、そして上野という不思議な縁で結ばれた三都市は前回で紹介したとおりだが、今回紹介する古河もまた、縁で結ばれていたのだった。後で紹介する岩井眼鏡店の岩井清志さんは、桐生のSATO、佐藤崇さんと眼鏡専門学校の同級生。しかも大の仲良しというではないか。はからずもこういう巡り合わせはそうあるものではない。いや、これもメガネが取り持つ縁であるのだろう。ここからは岩井眼鏡店の応援団が登場するが、古河を代表する名産品や、隠れ家的カフェ、そしてお宝満載の雑貨店あり。いずれも古河を愛する思いが詰まっている。

食せば目からウロコ

1007野村1「まずは地元の名産品を」と紹介いただいたのが、鮒の甘露煮の老舗、野村甘露煮店、現オーナーの野村利夫さん。
笑顔を浮かべながら出迎えてくれた野村さん、そのやさしい人柄にマッチしているのがフォーナインズのメガネだ。岩井眼鏡店とのつき合いは野村夫人から始まったが、その快適さを間近に見てきただけに、夫婦揃って岩井眼鏡店を訪ねメガネを新調する。
「とにかく岩井さんはメガネのことを丁寧に説明してくれるんです。メガネが本当に好きなんですね。フォーナインズは掛けた瞬間から気に入ってしまって、これだけ第一印象から訴えかけてくるメガネに出会ったのはじめて。メガネは自分に似合うことも大切ですが、それ以上に岩井さんでつくってもらったメガネは見え方が違うんです。遠近メガネ世代ですから、こういった見る環境が何より大切であることを気付かせてくれたんです。微妙な調整を加え、より掛けやすいメガネに仕上げてくれました。それは言葉で言い表すことができない感覚。掛ける人のため、そしてメガネに対する思いの強さがあるからでしょう」と野村さん。

1007野村2野村甘露煮店
名物、鮒の甘露煮は臭みは一切なく、頭から尻尾までいただける逸品。このほか川エビ、わかざぎ、しじみ煮なども取り揃え、贈答用に喜ばれる各種詰め合わせも各種用意している。
住所:古河市本町4-3-14
TEL.0280-32-0882 FAX.0280-31-0226
http://koga-kanroni.com

豆の力を感じる

1007杉本1現在、4代目杉本浩一さんが中心となって味を支えているが、営業や配達もこなしており、運転に欠かせパートナーになっているのが偏光グラス。「岩井さんで偏光グラスをつくってもらった姉からのすすめでした。朝日は眩しいので運転もラクになりました。もっと早く掛けていれば良かったと思わせる快適さです」と大満足。また「視力がいいのでメガネ店とはまだ縁がないなと思っていたら、岩井さんはレンズカラーの効果などを親身になって教えてくるんです。これが一般的なメガネ店と大きく違うところ。サングラス一つも侮れません」と、見ることの大切さを実感したという。


1007杉本2
納豆製造・販売 杉 本
これぞ納豆の王道。藁にこだわり昔ながらの伝統の味を伝える国民食。国産大豆、水にもこだわり、これぞ納豆という味わいは、今では貴重な自然食品。にがり入り納豆など新しい味も追求している。
住所:古河市横山町1-8-3
TEL.0280-22-6382 FAX.0280-22-1301

オーナーの感性がにじみ出る隠れ家的カフェ

Ocha-Novaの外観は古民家風の飲食店といった佇まい1007オチャ1だが、その雰囲気を壊さず、懐かしくもあり、新しくもあり、不思議と心休まる雰囲気を醸し出している。それはオーナーの須藤高揚さん自らが改修してきたことももちろんだが、昭和レトロな食器棚やセンスが感じられるオブジェ、そしてブルーカラーのエスプレッソマシーンがスパイスとなり、独特の世界を作り上げている。カウンター席の奥には半テラス席、隠れ家的スペースなど、個室ではないが、それぞれで異なった表情を見せ、その日の気分に合わせて楽しめるのもいい。
これだけの感性を持ち合わせていれば普通、都心での開店を夢見るものだが、「カフェが目的ではなくて、地元古河で店をやりたかったんです」と須藤さん。続けて「僕らの世代が都心に出かけ、その世界がベストだと感じてしまうと、その子供たちも疑いもせずにベストだと思うようになってしまう。でも地元は終の棲家であり、心休まるところ。きっと地元に何もないから、都心に出ていってしまう。だから地元にこだわりたいんです」。
地元を愛する気持ちこそ、Ocha-Novaの格別な味わいになっている。                                須藤高揚さん

1007オチャ2cafe 5040 Ocha-Nova
昭和レトロを感じさせる町並みにひっそりと佇むカフェ。扉を開けると手作りの温もりを感じさせる店内空間、思わず目がいってしまうオブジェの数々。地元古河を愛する心が、Ocha-Novaの香り高き味わいになっている。
住所:古河市本町4-2-29
TEL.0280-32-5577
営業時間:火〜金(10:00〜21:00)、土日祝(14:00〜21:00)、月曜定休

お宝ザクザク

1007リー1さびれたベンチ、錆び付いたトタン、お世辞にもキレイという言葉を発することはないだろう。古河を熟知している岩井さんだけに、きっと秘密が隠されているのではないかと、店内に入れば外観とはうって変わってキレイにプレゼンテーションされている。その雑貨たちはまさに昭和レトロ。旅人もすぐに懐かしいアルマイト製の弁当箱を見つけ、またキャラクターの入った水筒、新古品と思われる電子ジャー。生活雑貨の数々に3世代で食卓を囲んだ子供の頃、そして学校の遠足がフラッシュバックするかのように蘇ってくる。
オーナーの金井武光さん

取材を忘れて1人悦に入って眺めていると、事務仕事で使う科目のゴム印、錆びきったオイル缶、秤に使う重り、牛乳キャップを取るピン、どれもが懐かしい。同世代を生きてきた人間にとっては感じるところもあるが、意外にも若い女性客がひっきりなしに店を訪れる。そう、ここRe-Bornは、その人なりの価値観を見出すことができる雑貨屋であり、感じない人にとってはガラクタでも、感じる人にとっては「我楽多」。それはお宝が眠る宝庫であり、男子にとっては紛れもなく秘密基地でもある。

1007リー31007リー2Re-Born
錆び付いたオイル缶、秤用の重り、空き瓶、果てはベッドのスプリング…。大切なモノと感じる人もいれば、ただのガラクタと感じる人もいるだろう。だが程良い年月が育んだキズ、錆び、汚れは、出したくても出せない味わい。それはファインアートの対極にある美意識。この空間は創造力を駆り立てる
住所:古河市本町3-8-2
TEL.090-8319-5407 営業時間:11:00〜20:00

この町のおすすめショップ

継承されるものづくりのDNA
岩井眼鏡店


1007岩井4岩井眼鏡店は商店街の外れに静かに佇む、オプティカルショップ。レンガで装飾された外観は歴史ある町、古河にとけ込み親しみすら感じさせてくれる。看板に目を移すと創業の表記があるが、その始まりは眼鏡枠製造からスタートしている。岩井清志さん4代目というから、それこそ一世紀の歴史を持っていることだろう。
このものづくりのDNAは、そのメガネづくりのDNAがしっかりと受け継がれている。それはまず、セレクトの目。いまメガネはファッションアイテムとして広く認識されているが、メガネとしての使命を十二分に発揮できてこそ味わえるもの。品質は言うに及ばず、人それぞれにフィットできる調節可能なアイテム。そしてもの作りに共感できるアイウェアたちを揃えている。

もちろん視力矯正についても、専門学校で眼鏡学を体系的に学んだ知識と技術を発揮。よく見えることに加えて、偏光レンズやカラーレンズのフィルター効果がもた1007岩井3らすコントラスト向上を体感できる体勢を整えるなど、単に視力だけではなく、視る環境を総合的に捉えていることも支持されている理由だ。

また製造業当時の貴重な型をリファインし、アメカジの代名詞的ショップ、フリークスで発売する計画が進行中というから楽しみだ。フリークスストア(www.freaksstore.com)のオーナーも古河出身という。郷土を思う心のあり方は、人の心をきっと動かすことだろう。

SHOP DATE

1007岩井1岩井清志さん

1007岩井2フレーム製造、そして販売と長い歴史を有しているだけにお宝デッドストックも豊富なようだ。その一つがこのプラスチックフレーム。フランスのメガネ産地オヨナックスでつくられたものらしい。歴史的な背景は不明のようだが、クリスタルをちりばめたデザインと新鮮なフロントフォルムは独特の世界観をもつ。時代を感じさせない透明感がグッド。すべて揃ってはいないが、11型3カラー、3サイズ展開。サングラスとしても楽しめる。小売価格は21,000円

岩井眼鏡店
住  所:古河市横山町2-8-9
TEL/FAX:0280-32-1649
営業時間:10:30〜19:30
定休日:水曜日

取扱ブランド
999.9、SELIMA、JAPONISM、BCPC、RIDOL、Zparts、OAKLEY、RUDY PROJECT、jujubee、THE LENS TALEX、HUSKY NOISE、La LOOPなど

http://iwaimeganeten.petit.cc/