桐生
Kiryu
縁とは必然なのか・・・

商店街から桐生天満宮へと続く、本町1、2丁目界隈に、栄華を極めた織物産地の遺産が点在している。蔵の町、昭和レトロをうたう町おこしはもはや定番といえるかもしれないが、ここ桐生はそういった風情とは趣を異にする。それが織物に象徴されるように、レンガづくりの工場が残されていることだ。地図記号こそ違うが、鋸屋根のアイコンそのままの工場が点在している。
先人の知恵には頭が下がる思いだが、それだけ美的感覚を求められることであり、桐生織の名声を裏付ける一つの材料であることは確かだろう。そのノコギリ屋根の工場は大正、昭和に建てられたもので、現在はベーカリーカフェやワイン貯蔵蔵などに変貌を遂げているが当時の面影はしっかりと残されている。またクリエイター達の活動拠点としても利用されているという。ファッションの町、桐生であることから、アートな町として脚光をあびるのは、もはや自然な流れかもしれない。
また桐生を代表するB級グルメといえば、ソースカツ丼。何でも三大名所があるらしく、ここ桐生、駒ヶ根、そして福井。福井県といえばメガネフレーム産地だが、繊維の町としても有名。桐生と同じではないか。これは偶然なのか、それとも必然なのか。

さらに不思議な縁は、わが編集部のある上野界隈にも密接に絡んでくる。桐生はパチンコ三大メーカーを輩出した土地であることを知る人は多いと思う。実は織物機の修理を請け負っていた業者がパチンコ製造にシフトしたという。そのショールームは上野に集中している。養蚕、生糸、織物…。福井県とともに、上野と桐生も不思議な縁で結ばれている。糸で操られているのではない。きっと赤い糸で結ばれているはずだ。
この町のおすすめショップ
ハートフルなアイウェアで生まれる絆
SATO

群馬県桐生市といえば、織物で有名な産地。西に西陣、東の桐生と称された町でもあるが、駅を中心とした商店街は、多くの地方都市がそうであるように、往時をしのばせる姿は見られない。ただ地元を愛する人たちは必ずいるもので、もしそんなショップがふと足を運んだ路地裏で見つけることができたのなら、買い物という次元を超えた喜びすら感じることができるだろう。
そんなメガネショップが、宝飾・眼鏡・時計のSATO。商店街から少し外れた静かな町並みにぽつりと佇むその店は、まさに隠れ家的な雰囲気。散歩の途中にぶらりと立ち寄り、お茶を飲みながらのおしゃべりが日常的に繰り返される。いかに地元にとけ込んでいるかを物語る。
2代目の佐藤 崇さんは眼鏡専門学校で眼鏡学を体系的に学んだあと、神奈

川県のショップで修行を積んで地元に戻る。その修業先も量販店、路面店、眼科クリニック系とバラエティに富む。これは異なった業態からメガネづくりを多角的に吸収するためであり、それは地元の人たちに良いメガネを届けたい、という気持ちの表れである。
路地裏というロケーション、店自体もこぢんまりとしたつくりのSATO。だがメガネは微妙な調製技術が求められ、その第一歩がユーザーとショップとの対話。何気ない会話の中から、その人の求めているものを引き出す距離感が大切で、むしろこのスペースこそがメガネづくりに対してのホスピタリティを感じさせる。心の通ったメガネの味わいをきっと感じることができるだろう。
SHOP DATE
佐藤 崇さん
店長おすすめの一品
上からソリッドブルー S-149(上)、同S-151(中)、ハスキーノイズ H-90(下)
宝飾・眼鏡・時計SATO
住 所:桐生市仲町3-7-4
TEL:0277-43-1880
FAX:0277-43-1885
営業時間:9:00〜19:00
定休日:水曜日
取扱ブランド
ソリッドブルー、ハスキーノイズ、リドル、ジーパーツ、ヒエロハウス、セレブレージュなど
ブログ:http://pub.ne.jp/megane310/