レンズ1枚あるだけで表情が変わる Tuyoshi Ujiki

視力だけでは語れない見る力

04旬人-1うじきつよしさんを知る多くの人たちは、ソロとしてテレビの世界に移ってきてからだろう。バラエティをはじめ、報道番組のMCを務めるなど、異彩ぶりを発揮してきたが、ブラウン管に映し出されるうじきさんといえば、メガネがトレードマーク。現在、俳優業を軸に多方面で活躍しているが、役作りにおいても自分のメガネが採用されるケースが多いという。メガネはやはり人間の一部であるのだろう。

メガネは掛け外し一つとってもその間をつくり出すことができます。以前、タバコがその一つのイメージでしたが、時節柄減ってきていますね。メガネはそれに取って代わるものとして、台詞ではできない表現、色気だとかが伝えられればと思っています。カメラを通して役者たちを映し出しますが、そこにメガネのレンズが一枚加わることでまた新たな世界観が表現できるのかもしれませんね。メガネのように奇をてらわずに変装できるアイテムはそうないでしょう

いま、うじきさんが取り組んでいるのが、戦争を通して描く親子の姿。BC級戦犯だった父と子を描くドキュメンタリーで、今年中にまとめていきたいとしている。

昨年、テレビ朝日で放映したドキュメンタリーの2本目を今年中にまとめたいと思っています。僕の親父はいま89歳、陸軍軍人でいわゆる職業軍人でした。しかも戦後はBC級戦犯としてベトナムで5年間、そして巣鴨で3年間の計8年収監されていたのです。さすがに今でこそ好々爺なのですが、内面的にはまだそのトラウマを抱え込んでいる。これって一04ujiki商品体何なんだろう、これが発端だったんです。
軍人として戦地に赴かなくとも、当時は日本中が戦争に向って突き進んでいた。このドキュメンタリーは戦争をテーマにしていますが、その時代を生きた親と戦争を知らない子供がぶつかり合う、家族の話です。そういう父を持つ自分が父にカメラとマイクを向けながら旅をしていく。戦争の話は賑やかに話したいテーマであるわけがなく、当事者ならなおさらです。前回、多くの視聴者から、『自分の親にも(生きている間に)聞いておけばよかった』という声が届けられました。父の物語から、皆さんが何か一つでも感じてもらえるところがあればと考えています。


全文は是非、本誌で!