メガネに寄せる想いと夢
Feature January
東観崎 繚

フルオーダーのオートクチュールフレームデザイナーとして10年以上の経験を重ね、併行してメーカーやショップとのコラボレーションブランドも多数手掛ける。8年目を迎えるプラスチックフレームブランド「エンヌ」に続き、09年IOFTでは自身初となるメタルフレームの新ブランド「トントン4th(フォース)」が三光工学よりデビュー。またアイウェアコーディネーターとして店頭での情報発信にも力を注ぐ。

格好良く言ってしまえば、メガネでイメージアップができて、洋服と同じように、いろんな嗜好性を楽しめる幅広いアイテムとして広まっていって欲しい。掛けなきゃいけないモノだからという側面もあるけど、メガネじゃないと出てこない雰囲気という面白みがすごくあるから、その辺りの顔を作る文化という大きい括りの中で、「メガネはワクワクできるアイテムなんだよ」ということを、もっと浸透させるきっかけになれるよう、自分のブランドを育ていきたい。例えば、東観崎がデザインするメガネは、女の人をキレイに見せるとか、掛けるときに思わず背筋が伸びちゃうとか、そのような面白い文化などを育てていく、といえばおこがましいんですが、そういうようなところに食い込んでいけたらなと思います。
川上明仁

76年生まれ。高校卒業後眼鏡学校へ進学。眼鏡店にて眼鏡販売をする傍らショップオリジナルフレームデザインを手掛ける。デンマークのアイウェアブランド「FLEYE」のオーナーに才能をかわれ、現在は同ブランドのアジアマーケット担当兼「FLEYE by AKITTO」のデザインを手掛けている
僕はまだスタートして1年なので、まだまだヒヨっ子もいいところなんですけれど、細かいところ抜きに極論を言うと、自分と自分に関わる人が幸せであるようにってことです、いろんな意味で。僕の作ったメガネを買ってくれる人がいる、その時点で、僕にはお金が入る。それで僕は幸せになる。その人は高いお金を出して買ったんだけれど、周りから褒められて、嬉しい。僕が依頼している鯖江の皆さんも、僕のメガネが売れれば売れるほど、工場の皆さんも潤う。僕自身と関わらなければ良かったという人が絶対に発生しないように、周りの人がみんな幸せでいられるということですね。
金子 昌嗣

アパレル、フィッシング、モーターサイクル業界等のサングラスOEMのデザイン、プロデュースを手掛けると同時に、01年より「Cool&Stylish」をブランドモチーフに『SOLID BLUE』をスタート。本物志向に基づき、千葉のセル眼鏡職人や福井の手作りメタル老舗メーカーや偏光レンズブランド等、各界トップレベルのメーカー/ブランドとのモノづくりを手掛けている

僕は普通に年をとっていって、それと同じように年をとっていくブランドでいいと思います。ずっと続けられるなら、雰囲気を変えずにやっていきたいと思うんです。今は、いろんなテイストのメガネも出てきていて、その中で分散化していってもらえると楽しくなってくるかなと思いますね。だから、やりたいことと言うよりも、成り行きかなという感覚なんです。その時に見つけたモノを、それなりにモノにしていけたらなという。そんなには気構えてはいないですね。
柳 根宇

1975年、韓国ソウル生まれ。日本大学芸術学部工業デザイン科卒業後、福井県の眼鏡会社やいくつかのドメスティックブランドでアイウェアの企画・デザインの仕事をこなし、その才能を開花させていく。そして、独自のアイウェアに対する思いをカタチに変える、メガネブランド「DJUAL(デュアル)」を10年より本格始動する。
自分の基本パターンをまずしっかり固めたいんです、パーツの一つずつを。デザインというのはいつも精一杯カッコいいというモノを描いているつもりです。それは誰かが評価すべきモノ

だし、それをまずクリアしたいんです。それに最近は、韓国でもメイド・イン・ジャパンのアセテート枠の質が悪いので怪しまれているんです。「何コレ、中国産じゃないの?」と思うようなものがあるんです。もしかすると、あっち回しなんじゃないかなと疑いを持ちつつ、僕は見ているんです。だから、品質を落としてまでデザインをするつもりはないんです、それが僕の今までに教わってきたことでもあります。「DJUAL」については先ほども紹介させていただきましたが、メガネ相対性理論ということを考えたんです。だから、作り手の工場の人と話す時には「これと全く同じように作ってくれ」とは僕は言わないんです。あくまでも図面という言葉は避けて、ただの「スケッチです」と僕は渡すんです。やっぱり向こうにも一緒に考えてもらいたいので、きちんと話う中でモノが進化していくと思うんです。そういうモノを作りたいです。