二戸 Ninohe

好学の地

二戸4アポなし取材のぶらり旅といえども、わずかばかりの事前調査をしている。中でも田中舘愛橘という偉人に興味がわく。東京大学の第1期生であり、世界に名声を博す物理学者であるが、それよりも日本式ローマ字を考案した人ということ。これは日本語の国際化を目指したものであることは、氏の長年にわたる国際会議への出席でもわかり、アインシュタインやキュリー夫人らとも親交があったという。
恥ずかしながらローマ字に、日本式とヘボン式があったことを知らなかった。当たり前のように、ヘボン式を教わったからだ。二戸市には福岡とという町名があるが、一般的に「ふ」は二戸3「FU」と表記するが、街角に立つ案内標識には、「HU」と表記されている。これも郷土の偉人を大切にしている表れでもある。

二戸には有名な温泉があるのをご存じだろうか。それが金田一温泉。何故有名なのかといえば、座敷わらしの伝説があるからだ。ゲゲゲではないが、座敷わらしといえば妖怪として登場しているが、その中でも人に幸をもたらす愛すべき存在でもる。

座敷わらし伝説を今も伝えられているのが緑風荘。二戸2金田一温泉の宿である。幸福に恵まれたエピソードも凄いの一言。原敬、福田赳夫が宿泊後に総理大臣に就任したほか、本田宗一郎が事業を拡大、もちろん水木しげる先生も宿泊済みだ。それだけに座敷わらしに出会えるという宿の奥座敷、槐の間は、予約が何年先まで一杯。その心配はいらないというか、不幸にも火事で全焼してしまった。
しかし座敷わらしの住まいといわれる亀麿神社は災難を逃れることができた。物の怪ではなく、間違いなく精霊であろう。緑風荘では再開までの期間中、敷地内に足湯を無料サービス中。メインの座敷わらしは、風呂に浸かる間もなく、出張を続けているに違いない。被災地を一軒一軒歩きながら、幸福を運んでいるのだから。

この町のおすすめショップ

愛情と人柄がメガネに力を
【メガネの浪岡】

MAX1二戸の眼鏡店といえば、大正3年創業と間もなく100周年を迎える老舗、メガネの浪岡を思い浮かべることができる。東北でも決して目立った存在とはいえないこの町で、悩むことなく店名あげることができるのにはわけがある。それは浪岡正行社長の人柄につきるからだ。
ショップ取材当日は、あいにく浪岡社長は出張中であったが、後日、東京出張の折りに時間を割いてもらう二元取材となった。メガネの浪岡は今年で創業98周年という。初代が柱時計修理の行商から身を起こし2代目が時計・メガネの兼業店を築き、3代目である浪岡社長がメガネ・補聴MAX2器の専門店として歩んでいる。
進学のために上京した浪岡社長は大学卒業後、早稲田眼鏡専門学校に進む。「第1期生ですから先輩もいないから、伸び伸びできる」と早くも浪岡節。これも照れ隠しで、「手書きの教科書で、先生方との一体感は今でも忘れられません」と感慨深げに語る。この原体験がメガネへの愛情を育む源泉にもなっているが、その思いはもっと深いところにある。「私自身、メガネがあってここまで育ていただいた。そして我が子も。メガネで育ったわけだから、その恩返しはメガネでお客様に尽くすことだと思っています」と地域に根ざしたショップに通じる地元愛を感じることができるだろう。
オプトマックスは、ファミリー世代を対象とした幅広いアイテムを揃え、ゆったりとしたスペースでメガネが選びが楽しめるショップで、サンクスが提案する業態店の一つ。VCへの加盟は「潮目を読むことができますし、全国各地の同業者の方々とのふれ合いで大きな刺激を受けています」と自店の経営に欠かせない存在になっているという。また「商品情報も早く、新鮮なコレクションが企業規模に左右されずに入手することができます」と、顧客本位の姿勢とタイムレスなアイウェアトレンドが掴めることは、ユーザーにとってもありがたい。
ちなみに浪岡社長は、地元の有名人でもある岩手県カーリング協会の会長ほか、PTA会長も務める。これも若手の人材育成を願う思いからだ。特にカーリング協会は創設者というから熱意を感じるが、何と自身も昨シーズンの日本シニア カーMAX5リング選手権で優勝を果たす。
東京での取材の待ち合わせ場所は109前。時間より早めに到着したが、何やらハンチングを被ったミドルが、笑顔を浮かべながら外国人観光客の記念写真を撮影している。そう浪岡社長だったのだ。「よく道を尋ねられたり、以前には結婚披露宴に出席したら、ホテルの人に間違えられたりして」とニッコリ。この人柄がメガネにも投影されているのだろう。浪岡社長の『モテキ』は半永久的に続いていくことだろう。

SHOP DATA

MAX4OPTMAXの岡崎睦志店長

MAX3店長おすすめの一品
上:
ミカ イケノボウM1025
中:カズオ・カワサキ
MP-709

下:メンズマーク
XM-1120

 

オプトマックス(メガネの浪岡)
住所:二戸市堀野字大川原毛124-4
TEL:0195-23-8110
FAX:0195-23-8109
営業時間:10:00〜19:00
定休日:元旦
取扱ブランド
コーチ、グッチ、カズオカワサキ、スイスフレックス、マスナガ、キャサリンハムネット、マージ・マサトモなど

メガネの浪岡(本店)
住所:二戸市福岡字落久保14
TEL:0195-23-5201
FAX:0195-23-5202