
みちのくの玄関口であることは、その昔、関所であったことに通じる。前回の勿来とともに奥州三関の一つが、ここ白河関となるが、東山道の要衝であることから名高く、北海道を含めた東北地方を「白河以北」と称されていたという。
関が置かれた年代は不明だが、大化改新後の7、8世紀には存在してと推定されている。もちろん往時の姿を残しているはずもなく、関の位置はしばらく不明となっていたが、江戸時代後期、時の白河藩主松平定信の考証により、現在の関跡と断定され、さらに時代を下って昭和38年から5年間にわたる発掘調査で竪穴式住居跡や掘立柱建物跡、空堀、土塁などを検出。昭和41年に国の史跡に認定されたわけだが、江戸時代に断定した、その人知に驚くばかりだ。
並み散策が楽しみになってくる。袋町、大工町、八幡小路など町名を目にするだけでも城下町をイメージさせてくれるものの、往時を偲ぶような建物はなかなかお目にかかれない。それでも歴史を感じさせる染物商店や城下町の風景に考慮した建造物も点在し、ある意味宝探しの趣を味わうことができるだろう。
うむ、宝探し、か。宝といえば福島県を代表する宝がある。そう、

唄にうたわれた会津磐梯山、宝の山だ。民謡・会津磐梯山の主人公でもあるのが、小原庄助さん。朝寝朝酒朝湯が大好きで…の一節は、誰もが一度は口ずさんだことがあるだろう。まさに酒豪の金字塔であり、左党のかがみでもある。旅人も酒をこよなく愛する1人で、憧れの存在だ。
実際、庄助さんを特定することはできず、3タイプの庄助説が伝えられている。その中でもしっくりくるのが、会津塗り師・久五郎説。その方のお墓が白河にあったのだ。市内の友人宅で客死し、皇徳寺で眠っているわけだが、その墓も見事に徳利とお猪口を模したもの。戒名が米汁呑了信士に目が点に。さらに辞世の句が素晴らしい。
「朝によし 昼になほよし 飯前飯後その間よし」
やはりアナタは飲兵衛の師匠。現実でなく夢の中だけで、アナタの生き様を手本とさせていただきます。
身分を越えて

七家の白河藩主によって歴史を重ねてきた白河。小峰城や関跡でも触れてきたが、歴代藩主の中でも松平定信の存在は大きい。定信の象徴的な事業だったのが、南湖公園。国史跡名勝であり、日本でもっとも古い公園でもある。それは「市民共楽(武士も庶民も共に楽しむ)」という思想から造成されたものであり、正真正銘の公の園であるからだ。なるほど塀や囲いがなく、身分という壁がここにないことを如実に物語っている。車道もこれほど湖の近くを走った経験がない。いや、それ以上に風景にとけ込んでいることを感じてしまっている。

日本最古の公園は、日本の名園の範になっていることをご存じだろうか。金沢の兼六園の名付け親は、定信公。自身も作庭に関わったとされている。四季を織りなす自然を愛でることができる南湖も、さすがにこの時期になると色彩に寂しさを感じる。しかしこの厳しい季節があるからこそ、桜の儚き美しさから新緑、また秋になれば紅葉、そして落葉に染まる地表はペルシャ絨毯のように目にも心にも深く刻まれることだろう。
南湖はところどころ結氷し、雪化粧された那須連山を借景に、200年前の築造当時の風景を映し出す。本来ならば、湖畔を一周し、17の景勝地を巡るのが正しき味わい方となるのだろう。それを阻むのは、寒さではあったが、この時ばかりは限られた時間の制約に助けられてしまったわけだ。
人生をも変えるアイウェアとの出会い
【CoCo SHINWA】

白河市内のショッピングゾーンに突如、白亜の宮殿を彷彿とさせる建物が現れてくる。それがCoCo SHINWA。店内に入ればさらにサプライズが待ち構えている。何とほぼ等身大の親子連れのキリンのオブジェが、ギャルソンのごとく出迎えてくれるのだ。まさに眼鏡店のイメージを一新させてくれる演出に心も躍り、主役となる数々のアイウェアたちを一層輝かせている。
CoCo SHINWAは一昨年の8月にオープンしたショップだが、ここ白河で初めて眼鏡専門店として開業したメガネの真和の2号店。高い吹き抜けで開放感にあふれ、アイウェアの個性を引き立てるプレゼンテーションは、まさにギャラリー感覚。供される香り高きコーヒーを味わいながら、セレクトされた数々のコレクションを眺めていくと、ついつい時間が経つのを忘れてしまうほど。もっともメガネといえば、視力と装いにこれほどパーソナリティを求められるアイテムはなく、くつろぎの空間で心ゆくまでメガネ選びができるのは大歓迎。その上質な時間に惹かれる顧客は後を絶たず、店内で繰り広げられる顧客との談笑は、いつもの風景になっている。
アイウェアを楽しむためには、プロのアドバイスが欠かせない。「メガネが似合わない人はいません。こういう方にこそ、メガネの楽しさを実感してほしいですね」と佐藤店長。専門知識に加え、カラー分析を加えたメガネのトータルアドバイザー、オプチカルカラープランナー(OCP)が、メークやファッションスタイルに合わせ、アナタだけのメガネをやさしくエスコートしてくれる頼もしい存在となっている。
また、どんなに似合うメガネに巡り会っても、快適な視界が得られなければその使命を果たすことはできない。価格先行でメガネのパフォーマンスが失われつつある中でも、CoCo SHINWAは眼鏡専門店としての矜持を失うことは

ない。これは市内初の眼鏡専門店として開業した歴史が物語る。県内でいち早く両眼視検査を行うポラテストを導入していることに象徴され、その信頼の高さは眼科医も認めるところ。社長の吉田 功さんは、「名前と顔が一致しなくても、メガネを見ればすぐにお客さんの顔が浮かんでくるんです」と話す。取材時、メガネを引き取りに来たユーザーが本店に訪れたにもかかわらず、自らがCoCo SHINWAへと足を運ぶほどだ。
「いくらファッションに優れ、機能的なフレームやレンズを揃えても、技術によって差が出てくるのがメガネです。そのために終わりはありません」と佐藤店長。単に快適な視力を提供するだけにとどまらず、社会の動向さえ見極めることができるメガネづくりが根底にある。これは外観上だけでなく、精神面の充足をも捉えたもの。快適な視力、ファッション、そして身につける人の人生を豊にするメガネづくりのDNAは世代を越えて継承されて行く。

CoCo SHINWA
住所:白河市老久保167-1
TEL:0248-23-1212
FAX:0248-29-8822
営業時間:10:00〜19:30
定休日:水曜日
ホームページ:
http://shinwa.ptu.jp
取扱ブランド
YUGE TAKANORI、LABYRINTH by 影郎デザインワークス、FLEYE by AKITTO、O&X NEWYORK、KIO YAMATO、フレアー、シルエット、lafont、Gold&Wood、フリー、RIDL、GOSH、KAMURO、フランシスクライン、シークレットレメディー、ナイキ、アディダス、パラサイト、プトゥリなど
本店 メガネの真和 住所:白河市中町49
TEL:0248-22-7787
店長おすすめ商品
上/KAMURO disco、中/LABYRINTH by 影郎デザインワークス GARAMON、下/FLEYE by AKITTO uty

店長の佐藤貴之さんと夫人の真子さん、
共に認定眼鏡士