唐橋ユミ-メガネがあって今の私があるのかも…- Yumi Karahashi

2009年7月 唐橋ユミさん

唐橋ユミ1

いつ頃だっただろうか、女子アナブームが到来したのは。すでに20年が経過しても衰えることはなく、タレント以上の訴求力を持っている。若者を中心にテレビ離れといわれる中でしっかりと定着しているのは、知性的であるのはもちろんだが、時折覗かせる人間らしさに共感を覚えるからだろう。

働く女性にとって憧れの職業でもあるキャスターは、情報を伝えることが使命である。しかも憧れであるならば当然、そのドレスコードさえも注目の的になるのはいうまでもない。

ファッションという視点からでも多くの女性達のお手本になっている女性キャスターではあるが、その中でも気がかりが一つある。それが男性に比べ女性キャスターのメガネ姿にほとんどお目にかかれないことだ。

そんな中で、まさに紅一点として、休日の朝、涼風を届けてくれるのが、サンデーモーニングでお馴染みの唐橋ユミさん。ここで説明するまでもなく、赤いメガネフレームがとびっきり似合う女性キャスター。そんな唐橋さんも当初はコンタクトレンズを使用していた一人。メガネに対する偏見は、視聴者の反応というより、内部的な問題があったようだ。

「高校生時代から視力が弱くなってメガネやコンタクトレンズを使用するようになりました。地元福島の放送局でアナウンサーをしていた頃は、コンタクトレンズで出演していました。局的にメガネはNGではなかったと思うのですが、女子アナがメガネを掛けて出てはいけないという不文律みたいなものは存在していたのかもしれません。先輩からも『メガネよりもコンタクトレンズでしょ』と言われていましたから、自然と刷り込まれていたのでしょう」

メガネを掛けられないことに、それほど抵抗感を抱いていたわけではなかったが、「本当はコンタクトレンズよりメガネの方がラクですけど」と本音をポロリ。仕事から離れれば、もちろんメガネを愛用していた。

テレビュー福島を退社後、フリーとして活躍しているが、ご自身にとっても看板番組の一つであるサンデーモーニングで転機が訪れる。

「出演当初はやはりコンタクトレンズを付けて出ていたんです。でも番組の会議中などはメガネを掛けていたんです。私のメガネ姿を見て、関口宏さんが、『それで出ればいいじゃない』と言ってくれたんです。その時は、きっと軽い気持ちで言ってくれただけと思っていたんです。これまでタブー視されているものとずっと思っていましたから。この後、関口さんから改めてメガネ姿での出演をOKしてくれて、今の私があるんです」と笑顔を浮かべながら話してくれた。

〈続きは本誌でお楽しみください〉