眼鏡旅情 Ryojo

八丈島

八-玉石離島の魅力といえばやはりマリンスポーツなど自然との戯れ。しかし毎日が好天に恵まれているわけではない。しかも梅雨時にいったものだから、そう易々マリンブルーにありつけるわけはない。だが離島の顔で忘れてならないのが、流人文化。その一つが焼酎で、鹿児島の芋焼酎から伝わったとされている。もう一つが、夫婦愛。天下分け目の戦いによって離ればなれに。しかし夫婦の絆は生涯結ばれていた。
八丈島は東京都亜熱帯区というキャッチフレーズが躍る。それは単に気候を指すものでなく、ここで暮らす人たちの熱い情熱だと思う。町で、店で、食事処で交わされる地元の人たちの交流は、それこそ島という大家族。人間関係に疲れたらきっと貴方をやさしく迎えてくれるだろう。八丈島は「情け島」なのだから。

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古河

1007古河2今年はサッカーワールドカップイヤー。今号が届く頃には、予選リーグも終わり決勝トーナメントに入り、いよいよ佳境を迎えていることだろう。サッカーファンではないが、やはりワールドカップは気になるものだ。そういえば代表監督は岡田さん。眼鏡旬人に登場いただいた後、急きょ代表監督に選ばれ、気がつけばワールドカップを指揮するまでに。岡田監督といえば現役時代、たしか古河電工で活躍していたことを思い出す。もう旅の目的地はうすうす感じていることだろう、茨城県古河市だ。
そして今回、強力なコーディネーター現る。それが後のショップ編で登場する岩井眼鏡店の岩井清志さん。実は前回の桐生編で登場いただいたSATOの佐藤崇さんとは眼鏡専門学校の同期、しかも大の仲良し。はからずもこういう巡り合わせはそうあるものではない。これこそメガネ取り持つ縁。
岩井眼鏡店の応援団が登場するが、その四方が営むショップは古河を代表する名産品や、隠れ家的カフェ、そしてお宝満載の雑貨店あり。いずれも古河を愛する思いが詰まっている。

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桐生

06旅-1ふと地図を広げてみるとそこは群馬県。これまでも旅情企画はもちろん、スキーなど公私にわたって何度か訪れている地でもある。改めて地図を眺めてみると、不思議な形をした市を見つけることができた。それが桐生市。全国には飛び地といわれているところがあり、旅人もその地に何度か立ったこともある。だが桐生市はいままでのそれとまったく異なり、飛び地のスケールの大きさに驚かされる。みどり市に分断される形で、しかも東西同程度の土地面積を持っていたからだ。旅をするには十分な条件が揃い、いつ改訂されるかわからないETCの恩恵をいただこうと車を走らせた。

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燕三条

燕ー良寛昨年のIOFTで知り合ったカスタマイズアイウェアを手がけるクリスさん。流暢な日本語を操るが、新潟県在住という方。新潟といえば酒どころ。酔っぱライターが反応しないわけがなく、しかもクリスさんも日本酒を愛する人であることがわかったものだから、勝手に好意を抱き、新潟行きを決行。もちろん酒だけではない。クリスさんは、小さい頃からもの作りが大好きで、その少年の心はいまも変わらない。地元にもすっかりとけ込んでいることを物語るように、様々な分野の職人さんと交流を深めているらしい。「三条市の隣、加茂市には若き建具職人さんがいるし、桐一筋に取り組む木工職人さんがいます。その技と仕事に対する思いを感じてほしい」というラブコール。異国の方に日本の伝統技術を紹介させられるとは・・・。複雑な心境ではあるが、ニュートラルな視点からの捉え方でもあり、クリスさんに負けないくらいに日本を愛する旅にしたいものだ。
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北本

04旅-2毎年のことではあるが、桜前線が日本列島を北上中だ。関東地区でもいまが見頃を迎えているわけだが、その情景をお伝えできないのが何とも歯がゆい。年を重ねるごとに自然、花を愛でる心はいつのまかに身に付いてきたようだが、桜といえば、まさに花見で一杯を思い浮かべ、左党癖はもはやなおりゃせず。
我が編集部は桜のメッカ、上野公園のお膝元。アルコールのお供はなくても、夜桜見学を欠かしたことはない。ライトに照らされた桜の美しさは惚れ惚れしてしまうが、路上に視線を移しても、花見客は桜色より見事なまでに頬を赤く染め、大小様々なお顔畑が一面を覆い、これまた美しい、いや違った、悔しい思いをしながら上野公園口に向かう自分がいる。
この時期、天気ニュースを見れば開花予報にばかり気に留めてしまう人も少なくないだろう。桜といえば、学校になら必ず植えられ、公園や街路樹でもお馴染み。そんな身近な存在ではあるが、所変われば品変わる。呑めないのなら、花をしっかりと愛でないと。

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大月

旅情旅-2先月号の旅情企画をご覧になった読者からの声が届いた。その内容は、渋滞情報のくだりに共感するというもの。世の中には、旅人のような天の邪鬼が他にも存在する、ということに安堵した次第。
これは心強い応援団がいるということで、さらにヒートアップするしかない。もう一つの大動脈、中央高速がターゲット。談合坂? いえいえそれではあまりにもベタ過ぎ。「猿橋バス停付近」というアナウンサーの声は一度は耳にされたことでしょう。渋滞ばかりに目が行き過ぎて、猿橋とはいかなるものか。その秘密を探るべく、再び渋滞のメッカへ。一人悦に浸っていると、同僚が奇異の眼差しを向けてくる。どうやら薄ら笑いを浮かべていたようだ。
「渋滞が嫌いなくせに」と、その同僚が声を掛けてくる。
いいんですよ、メガネの旅は。屈折していないといけないんだから。

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大和

02旅情−1いつものことながらの寝正月。帰省やレジャーに出かける人たちを羨ましく思うが、そんな憂さを晴らしてくれるのが、テレビから流れる渋滞情報。今年はETC割引料金も大盤振る舞いしなかったものの、やはり人民大移動は今年も繰り広げられた。高速道路の渋滞のメッカは数あれど、中でもお馴染みなのは東北道、関越道、そして東名高速。この東名高速といえば、大和トンネル付近。例年より激しい渋滞はなかったものの、渋滞の列を作る車を見ていると、不思議と笑みがこぼれるが、当の本人もいやーな性格を自覚しているところが唯一の救いかもしれない。
これはあくまでも高速道路の話。あえて火中に飛び込んでみるのもまた一興。しかも何とも勇ましい地名である、大和にも惹かれ、見て歩きの旅に出かけてみた。

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邑楽

邑楽-1日本の四季は世界に誇れるものだが、秋から冬にかけての季節の変わり目は、ここ数年どこかもの悲しくなってしまう。すでに新年を迎えたわけだが、また一つ年を取るということも重くのしかかる年齢を迎えているからだろう。
そんな寂しい季節ではあるが、四季の彩りは、それぞれに異なった趣を伝えてくれる。日本人ならではの紅葉狩りも、晩秋を迎えれば葉が落ちる。ふと足元に視線を移せば、枯れ葉がペルシャ絨毯のように地表を覆い、陽の光を浴びて最後の輝きを見せつけてくれる。自然はどんな季節であろうとも、美しい表情を届けてくれる。
そんな日本ならではの情緒あふれる光景は、すぐに観光地を思い浮かべるが、視線を変えれば住み慣れた町でも、新しい発見はあるもの。足元を見つめ直すことも時には必要。こんなご時世だから、お金を拾うことはないと思うが、これに変わるぐらいの体験は味わえる。意図せずにして新年にもふさわしい見て歩きとなった。

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龍ヶ崎

龍ヶ崎-2ありがたくないことだが、今年9月、2年ぶりとなる台風が本州に上陸した。各地で大きな傷跡を残したが、この台風も影響してか、茨城県では竜巻も発生し多くの家屋に被害を与えたことは一連の報道でご存じの通りだと思う。
実は今回の目的地は茨城県龍ヶ崎市。土浦市とともに竜巻の被害にあったことろ。しかも龍ヶ崎は、その地名由来の一説とされているのが、竜巻がしばしば発生しているからという。さらに旅人は辰年。台風一過の翌日の旅であったから、何とも不思議な引力に導かれてしまったのかもしれない。

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