眼鏡旅情
Ryojo
大月

先月号の旅情企画をご覧になった読者からの声が届いた。その内容は、渋滞情報のくだりに共感するというもの。世の中には、旅人のような天の邪鬼が他にも存在する、ということに安堵した次第。
これは心強い応援団がいるということで、さらにヒートアップするしかない。もう一つの大動脈、中央高速がターゲット。談合坂? いえいえそれではあまりにもベタ過ぎ。「猿橋バス停付近」というアナウンサーの声は一度は耳にされたことでしょう。渋滞ばかりに目が行き過ぎて、猿橋とはいかなるものか。その秘密を探るべく、再び渋滞のメッカへ。一人悦に浸っていると、同僚が奇異の眼差しを向けてくる。どうやら薄ら笑いを浮かべていたようだ。
「渋滞が嫌いなくせに」と、その同僚が声を掛けてくる。
いいんですよ、メガネの旅は。屈折していないといけないんだから。
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大和

いつものことながらの寝正月。帰省やレジャーに出かける人たちを羨ましく思うが、そんな憂さを晴らしてくれるのが、テレビから流れる渋滞情報。今年はETC割引料金も大盤振る舞いしなかったものの、やはり人民大移動は今年も繰り広げられた。高速道路の渋滞のメッカは数あれど、中でもお馴染みなのは東北道、関越道、そして東名高速。この東名高速といえば、大和トンネル付近。例年より激しい渋滞はなかったものの、渋滞の列を作る車を見ていると、不思議と笑みがこぼれるが、当の本人もいやーな性格を自覚しているところが唯一の救いかもしれない。
これはあくまでも高速道路の話。あえて火中に飛び込んでみるのもまた一興。しかも何とも勇ましい地名である、大和にも惹かれ、見て歩きの旅に出かけてみた。
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邑楽

日本の四季は世界に誇れるものだが、秋から冬にかけての季節の変わり目は、ここ数年どこかもの悲しくなってしまう。すでに新年を迎えたわけだが、また一つ年を取るということも重くのしかかる年齢を迎えているからだろう。
そんな寂しい季節ではあるが、四季の彩りは、それぞれに異なった趣を伝えてくれる。日本人ならではの紅葉狩りも、晩秋を迎えれば葉が落ちる。ふと足元に視線を移せば、枯れ葉がペルシャ絨毯のように地表を覆い、陽の光を浴びて最後の輝きを見せつけてくれる。自然はどんな季節であろうとも、美しい表情を届けてくれる。
そんな日本ならではの情緒あふれる光景は、すぐに観光地を思い浮かべるが、視線を変えれば住み慣れた町でも、新しい発見はあるもの。足元を見つめ直すことも時には必要。こんなご時世だから、お金を拾うことはないと思うが、これに変わるぐらいの体験は味わえる。意図せずにして新年にもふさわしい見て歩きとなった。
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海外編 ベガス&ロス

アメリカで開かれている展示会、ビジョンエキスポイーストの取材に向かった特派員K。無事に任務を完了すると、次なる欲求が膨らむ。もちろん目的はアメリカ観光。エコはこの町に当てはまらない夢の世界、欲望が渦巻くラスベガスの一夜を楽しめば、不思議と自然に抱かれたくなる。
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龍ヶ崎

ありがたくないことだが、今年9月、2年ぶりとなる台風が本州に上陸した。各地で大きな傷跡を残したが、この台風も影響してか、茨城県では竜巻も発生し多くの家屋に被害を与えたことは一連の報道でご存じの通りだと思う。
実は今回の目的地は茨城県龍ヶ崎市。土浦市とともに竜巻の被害にあったことろ。しかも龍ヶ崎は、その地名由来の一説とされているのが、竜巻がしばしば発生しているからという。さらに旅人は辰年。台風一過の翌日の旅であったから、何とも不思議な引力に導かれてしまったのかもしれない。
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府中

きっとシルバーウィークの大渋滞で観光どころじゃなかった方々がかなりいたことだろう。ETC効果を最大限に利用しようと目指す先はどこまでも遠く…。誰しもが考えることだが、旅人の場合は休日ともなれば連日報道される渋滞情報の画像を見るだけでうんざりするばかり。遠くへ行きたい気持ちもわかるが、こういうときこそ足元を見つめ直すのも一興。車内で聴く音楽は決まった。ユーミンの「中央フリーウェイ」だ。そう、府中へ行こう。
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成田

今年は秋のゴールデンウィークが9月にあることから、8月の海外旅行は昨年に比べ減少しているようだ。休日が多くなっても、遊ぶこと自体、罪悪だと感じるのが日本人気質であり、正直、これ以上増やして欲しくないというのが本音。
といっても夏休み期間だけに、家でゴロゴロ、粗大ゴミ状態では、私をどこかに連れてって、といわれるのがオチ。もちろん海外旅行はおろか、国内旅行の計画すら持ち合わせていない。「もう、海水浴にいくような年齢ではない」と答えようものなら、家人を含め子供達から総スカンを食らうことは明白なだけに、この季節、悩めるお父さん族は多いことだろう。
シーズンまっただ中で、宿泊施設が空いているはずもなく、出かけるとすれば日帰り旅行。そこで、せめて海外旅行の雰囲気を味合わせてあげようと決めたのが、成田。そうです、ここには成田国際空港があるわけで、ある意味、世界に一番近い町。そんな笑えないギャグは、とんとお見通しのようで、家族一同冷たい視線。「そういえば家族で出かけたことがないね」という家人の言葉に助けられ、国際都市・成田へ向かうことに。
さ
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あきる野

すでに季節は夏。旅情といえば季節感はつきものであるが、月刊誌というサイクルのため、リアルタイムの情報をお伝えすることは、なかなか叶わない。梅雨といえば雨露に濡れた紫陽花が、鬱陶しい季節の中で唯一、紅一点として目を楽しませてくれる。こんな季節であるが、毎日が雨というわけでもない。かといって快晴に当たる確率は低く、雨さえ降られなければ決行するほかない。
そんなわけで旅立った先は、東京西部のあきる野市。きっかけというものはないが、一つあげるとすれば東京サマーランド。そうです。一足早く夏を感じることができるのではないかという無謀な妄想を巡らせただけ。しかしあきる野市の名物であり清流、秋川では一足早く河川でデイキャンプを楽しむ人ばかり。ここが東京かと疑いたくなるような清らかな川の流れ。このギャップがあってこそ、東京のオアシスと呼ばれているのだろう。
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