private eyes magazine

 

 




メガネは 人をプロデュースする。 自信を持ってかけていれば 個性として熟成していく

80年代初めから現在に至るまで、自身のアーティスト活動や さまざまなアーティストへのプロデュースでジャパニーズ・ポップスシーンをリードし、 個性ある軌跡を残してきた角松敏生さん。 角松さんにとって自らにアクセントをつけてくれる存在がメガネだと言う。 お気に入りのブランドや メガネの似合うアーティストへの思い、 最新の活動などを語ってもらった。

■ 写真集や雑誌などでしばしばメガネをかけた姿で登場する角松さん。メガネとのつきあいはどんなふうに始まったのだろうか。
  メガネをかけ始めたのは、デビューしたあとで22歳くらいから。ものすごく頭が痛くなって、おかしいなと思って医者に診てもらったら乱視だと診断されたんです。そのせいだったんですね。でも、20歳越すまではぜんぜん気がつかなくって。だって右1・0と左0・6ぐらいの視力はあるんですよ。だから、メガネがなくても見えるんです。普通 の人が僕のメガネをかけると度が入っていないと言われてしまいますが、乱視の矯正だからなんですよ。  
  初めてかけたメガネは、「アラレちゃん」のような鼈甲のボストンフレームのメガネ。次のは、当時としては珍しいアイボリーのセルフレームのメガネでした。TOTOのドラムだったジェフ・ポーカロに似ているなんて言われて、彼と似たタイプのメガネをかけてたんですよ。けっこう気に入って5年ぐらい使ってたかな。 そのセルフレームのメガネから、一代前のメガネまではずっとワクなし。ワクがない方が腹に一物持っているようにみえる(笑)。そういう負のイメージも時には面 白いかなと思いながらかけてましたね。今はワクのあるメガネをかけていますが、でもワクは細いですよ。よくいろんな人にメガネが似合うね、もっといろんなメガネを試してみたらなんて言われているので、今、こんなのもしてみたい、あんなのもしてみたいと思い始めてるんです。どんなのがいいかなぁ。

■ソニア・リキエルのフレームのリングがお気に入り  ほぼ20年近いメガネとのつきあいになる角松さんだが、行きつけのショップとかお気に入りブランドはあるのだろうか。  
  吉祥寺に、舶来物も揃えているメガネ屋さんがあるんですが、そこで作ることが多いですね。ここ10年くらいお気に入りのブランドはソニア・リキエルなんですよ。左側のフレームについている小さなリングが気に入ってます。この前は3本まとめて作りました。  それから、フレームを特注したサングラスを持っています。ロサンゼルスでレコーディングをした時に、ゴルチエで作ったすごくいい色のブルーのレンズのサングラスがあって、とても気に入ってたんですが、度が入っていない。日本に戻ってからいつもの店でそのブルーに限りなく近い色で度を入れたレンズのカルバンクラインのサングラスを作りました。  
  サングラスのレンズの色にはすごくこだわりますね。色が濃すぎるのは嫌いなんです。世の中が暗くみえてしまいますから。このブルーのサングラスだと、すべてがきれいに見えるんですよ。たとえば雲が多くてどんよりとした天気の時でも景色をデフォルメしてくれて、グラビアみたいな風景に見させてくれます。精神的なものも変えてくれるし、特に自分の人生にフィルターをかけたい日には必ず使います。それほどこだわって作った1本なんです。 でも、レイバンの濃い色のレンズのサングラスも持ってますよ。知り合いが、「こういうの絶対に似合うから、カッコイイよ」と言って、僕にくれたんです。度が入ってないのであまりかけませんが、撮影とかで雰囲気を変えたい時に使ってます。

■ メガネをかける時、はずす時  角松さんは常にメガネをかけているわけではないと言う。どのように使い分けているのだろう。  
  歩いている時、本を読む時、そして仕事の時にはメガネは欠かせません。かけていないと頭や体が重くなってきてしまう。体がメガネを求めているんですね。それ以外では時々邪魔だなぁ、と感じるときもありますよ。たとえば、食事の時。味に集中できないんです。それから、お酒の時。酔っぱらうと、目の焦点の感覚が変わってきてしまうのかな。お酒を一定量 以上飲むとメガネをはずしてしまいますね。だから、酒を飲んでいる時はメガネがなくても気にならなくなるというのが僕の持論です。でも酔ってますから忘れたことも何度もあるし、踏んづけてしまったこともありますよ(笑)。 CDジャケットの撮影やライブの時はメガネなしです。「角松敏生」の素の顔で勝負する時にメガネはかけません。 メガネってかけている人をプロデュースする力があると思ってます。何かを主張する時に、メガネは知性や内省的なイメージを加えてくれる。だから、取材を受けている時や、インタビューショットをとる時にはメガネをかけたいんです。でも、音楽雑誌の取材などでメガネをしていると「メガネをはずしませんか」と、言われることも多いんですよ。かけていない顔の方が、アーティストの角松敏生として表に出ている顔だからでしょう。メガネは僕の視線のきつさをカバーしてくれている面 があるんですが、カメラマンによっては、その表情が欲しいんでしょうね。


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枠のないメガネが似合う女性について、ジョンレノンのメガネについて、映画「白い船」についてなど盛り沢山でカラー6ページにて掲載されています。

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