private eyes magazine

 

 


 






新日本プロレスリング鰹椛ョで『黒いカリスマ』の異名をとり、メインイベンターとして絶大な人気を誇るプロレスラー 蝶野正洋さんは本業の傍ら数年前に自ら立ち上げた「アリストトリスト」のブランドビジネスにも力を入れ、そのサングラス姿は今やプロレスファンばかりかテレビや雑誌など各種マスメディアでも見かけることが多くなった。今回は東京都内渋谷区上原にある同ブランドの直営店を訪ね、蝶野さんにリング上のエピソードからブランド展開の現状など幅広く語ってもらった。

■サングラスはイメチェンの必須アイテム
プロレスファンの間では蝶野選手とサングラスという現在のスタイルはすっかり定番化していますが、これはかつて蝶野選手が従来のスタイルからイメージチェンジを図られたのがキッカケですよね。 「新日本プロレスに二十一歳で入門以来、もう十八年間プロレスをやってますが、ちょうど十年目ぐらいで気持ちの転換やリング上でのイメージチェンジを図ろうとした時に、サングラスは一つの重要なアイテムになりましたね。今はブランド商品としてウチの事務所の売上を占めてるし、俺的にもサングラス無しでは今の自分はなかったと思います」 現在は米・ニューヨークの大メジャー団体WWFに吸収されましたが、それまではその対抗団体としてハルクホーガンらの人気レスラーを抱え隆盛を誇ったWCW。その中で一大ブームを巻き起こしたnWoチームに合流されたあたりから黒のサングラスは一層輝きを増し、業界にも浸透し始めたような気がします。 「当時新日本はWCWと提携しており、俺はその二年ぐらい前から『ブラック』イメージにイメチェンしていたのですが、向こうのボスがそれを見てて、ブラックのチームをつくりたいということで、こちらも協力してそこからnWoが生まれた。ですから、こっちが先にブラックのチームをつくってたんだが、それをあっちがもっとカッコ良くしちゃった(笑い)。俺が黒にイメージを変えたのは今から八年ぐらい前です」 それまでは確か『白』のコスチュームでしたよね。選手がイメージを変えるというのはどういうキッカケなんですか。 「もともとは黒が好きだったが、人と同じ事をしたくない。今から十数年前の当時の新日本のプロレスラーはタイツやシューズなど選手のコスチュームはほとんど黒だった。それが猪木さんのカラーでもあった。ですからあえて逆の白にした。そうしてそのうち、黄色やオレンジなどいろんな色が出てきて、ばらけてきたので、これはチャンスと思って黒に切り換えた。それと、気持ちの中でも当時俺は自分のポジションが一つの体制の中に組み込まれる、その中でやっていくというレスラーの体質がいやだったので、もちろん新日本の契約選手としての範囲内での行動だが一匹狼的に一人で行動するというスタンスを取り、その意志や行動をお客さんにわかってもらう、わからせたいという意図から外見的にイメージを変えたわけです」

■メガネは似合うという自信があった
蝶野さんはプライベートでもメガネをかけていますか。 「俺は実は昔からメガネは好きだったんですが、視力が良いからメガネをかけるチャンスがなかったんです(笑い)。俺は自分の中ではメガネをかけたい、メガネをかければ絶対に似合うという自信がありましたね。ですからプライベートでもメガネはかけてますよ。子供の頃から本当にメガネに結構あこがれてた。プロレスラーでいったら、マスク感覚的なものがある。中学や高校など学生時代も親父のメガネをこっそりとかけてみたりして、メガネをかけたいんだが目がいいからかける必要がなかった」 そしてプロレス業界に入ってから、メガネをかけるチャンスがめぐってきたというわけですね。 「プロレスに入ってからはプライベートでもずーっとかけてたが、当時プロレスラーでサングラスをかけて入場する選手なんてあまりいなかった。自分もメガネというかサングラスに対するこだわりがあった。でイメージチェンジについては家内がガウンから靴、サングラスまで全てトータルコーディネートしてくれた。最初のサングラスは俺がレイバンが好きだったこともありレイバンだった。また家内もサングラスが好きで、一度ゴルチエのモデルを勧めてくれたが、あまり人気のあったモデルではなく、俺自身もパッと見て角形でライダータイプのそのデザインはあまり気に入らず、これはやっぱりレイバンから離れられないと思った(笑い)。でも家内の強力なすすめがあって一度何かの機会にかけて写 真を見たらカッコ良くきまってた。それからゴルチエをやってた業者さんから最初はもう少しかけててくれませんかと声がかかり、そのうち一緒にやりませんかということになって、それならば『蝶野モデル』を作ってしまおうということになったわけです」

■アリストトリストブランドの誕生
それまで、レイバンサングラスの良さというのはどの辺にあったのですか。 「クラシカルなイメージかつワイルドな雰囲気が感じられるところでしょうか。『アメリカンワイルドとでもいうのかな』」 日本でもサングラスの代名詞的なイメージがありますからね。 「レイバンの中でもあまりオールドタイプではなくて、カーブの強いライダー系のタイプのものが好きでしたね。それに比べてゴルチエのヨーロピアン調を好む家内の感覚にはちょっと入り込めなかった。でも自分のブランド誕生のきっかけはこのゴルチエサングラスとの出会いにあるといえる。そういう経緯があり、今の商品もずっと村井さんで作ってます」 そうすると今は他のブランドのサングラスなどはかけませんか。 「このアリストトリストブランドの広告塔として動いてますので、他の商品をかけるのはNGですね(笑い)」 家に帰るとサングラスははずしますか。 「事務所の仕事の時や業者さんとの打ち合わせの時などはかけません。どちらかというと自分の気持ちの中では『よそ行き』の気分の時にかけている。目が悪くないから、本当は少し度でも入っていれば必ずかけるのでしょうが。地方巡業などに行き、サングラスをはずして町に飯を食いにいったりすると、『夜はかけないんでしょうけど、今日はサングラスはかけてないんですか』などとよく声をかけられます」

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