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南青山の骨董通
り、思わず通り過ぎてしまいそうなほど謙虚な看板。
通路奥のエレベーターを降りると『男の隠れ家』はひっそりとそこにあった。
ゆったりと静かな空間には、バックバーが天井いっぱいまで立ち上がり、カウンター奥ではソファ席とゆうに9人は入れそうなロフト式の個室が迎えてくれる。
Hide Out│隠れるという意味の言葉から取った店名は、まさにこの空間にぴったりだ。男の隠れ家と聞いては、女性にとっても放っておけないところ。全体の6割が女性客だというのもうなずける。
書斎をイメージしてつくられた店内には、オーナーの様々なこだわりが見え隠れする。例えば、豊富な種類のお酒が並ぶバックバーは本棚を、たくさんのお酒は洋書・和書・雑誌ときれいに整頓されており、バックバーに掛かるはしごはマンハッタンの図書館をおもわせる。メニューブックもこだわりの特注仕様。いつの間にか数が減っているとか。
カウンターバーの醍醐味は、やはりカウンター越しのコミュニケーションにある。カウンターの椅子は、ゆっくり落ち着いて座ることのできるローチェアで決して狭くなく、くつろげるスペース。カウンター裏は床を少し低くしてあり、こちら側に座っているとバーテンさんの目線とちょうどよい高さ。遠すぎず近すぎず、程よい距離感もうれしい。
そして、入口右側の螺旋階段を上ってバックバーを少し上から眺められる渡り廊下を屈みながら歩いていくとロフト式の個室に到着。なぜか秘密の基地にたどり着いたような高揚感と好奇心が湧いてきて、それだけでも十分楽しいのに、これだけでは終わらないのだ・・・。
酒はもちろん、食べ物のメニューで豊富でおどろきの32種類。
特にオススメは、『当店自慢のチョリソー/950円』と『鴨のコンフィー
ベビーリーフ添え/1000円』。シンプルなチョリソーは、無駄
がなく引き締まった味わい。辛さもピリッと丁度いい。鴨のコンフィーは、バーテンさんがお肉をほぐしてサービスしてくれる。口に入れると、とにかく柔らかくてくさみのない、ほのかに香ばしい鴨肉にオリジナルの特製ドレッシングが絶妙すぎるほど良くあう・・・。まさに至福のひと時。これでこのお値段は驚きではありませんか。
この他にも、女性に絶大な人気を誇る『ホットチョコレートケーキ
アイスクリームを添えて/650円』は、女性客は必ずオーダーするというほどの絶品。上質なお酒に、お食事からおつまみ、乾きものからデザートまで、まさに至れり尽くせり。
仕事帰りにはもちろんだが、休日の早めの時間に、ゆったりと居心地のいい空間でシガーとお酒を楽しむためだけに、一人で出かけるのもいいと思う。
もちろん、バーならではのゆきとどいたサービスを受けつつ、気の合う友人と会話を楽しむのもよし。たまには、このぐらいの贅沢はいいと思う。
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