private eyes magazine

 

 


 



■女子アナが眼鏡をかけてテレビ出演!
 
キュートな眼鏡姿がとても印象的なテレビ朝日の萩野志保子アナウンサー。
 だが女性アナウンサーの世界では眼鏡はずっとタブーだった。眼鏡をかけてテレビに登場する女性アナウンサーはこれまでいなかったという。  特別な考えがあって眼鏡をかけてテレビに出るようになったわけではないんです。もともと目が弱くてコンタクトがあまり合わない体質なのですが、入社後、それがさらにひどくなってきたんですね。コンタクトを入れるのがとても辛くなって、眼科医からもコンタクトはしないようにと忠告されました。
 それで、ある日ついに眼鏡をかけて出たんですよ。3年前の「ひなかっぱー」という番組でした。そのときも私自身は特別 なことをするという気持ちは全くありませんでした。コンタクトがどうしても入らないし、裸眼では原稿も読めないから、じゃあ、眼鏡で出るかという、ごくごく自然な気持ちだったんですが。
 驚いたのは番組が流れた後の反響ですね。まず視聴者からの反響がすごくありました。「女子アナが眼鏡で登場するなんて、とても新鮮だった」とか「かわいい眼鏡だった」とか、珍しかったこともあると思いますが、内容はかなり好意的だったんですよ。
 一方、社内からは「女子アナが眼鏡なんてとんでもない」とほとんど、総すかんの状態。本当に大不評で(笑)。それで逆に「男性アナの眼鏡は良くて、どうして女子アナの眼鏡は非難されるの?」という疑問がむくむくもたげてきましたね。
 たとえばCNNの女性キャスターには眼鏡をかけて活躍している方がたくさんいますよね。外国のテレビ局のすべてが正しいというつもりはないですが、でもなんで日本では女子アナが眼鏡をかけていたらダメなのかなと。  それで社内の不評にもめげずに眼鏡をかけて出るようになったんです。肉体的にもうコンタクトはできない状態にあって、アナウンサーをするにはどうしても眼鏡が必要だったこともありました。
 でも現場ではずっと不評でした。「せめて枠のないやつをかけてくれ」といわれたり。でもレンズが厚いから、枠の無い眼鏡は縁が反射するので視聴者にはかえって見にくいだろうなと。つまりそれぐらいこの業界には、女子アナの眼鏡に拒絶反応があるようです。
 いまでも女子アナが眼鏡で出ることへの反発は局内で強いです。おそらく他の局でも同じなのだろうと思います。ただ、最近時々眼鏡をかける女子アナもいるみたいですね。私が眼鏡をかけ始めたときは注意されるばかりだったので、なんだか「真似しないでね(笑)」という気持ちにもなりますね。けっこう、性格が悪いんですよ(笑)。
 とりあえず、私自身は眼鏡で出ることを少しずつ認めてもらえるようになっているし、そのことは嬉しいです。
■眼鏡コレクションは50本
 萩野さんの眼鏡に対するこだわりはかなりのもので、現在、眼鏡コレクションはなんと50本以上にもなるという。

 番組での企画で作った眼鏡も含まれるが、それにしても大変な数だ。
 いまは原宿にあるロイドさんで眼鏡を作っていただいています。眼鏡をかけてテレビに出るということで、ある方にご相談したところ、「女子アナが眼鏡をする」というアイディアをとても面 白がってくださって、それで紹介していただきました。お店に行って、まず種類が多いことにびっくりしましたね。普通 の店は同じタイプの眼鏡がずらりと並んでいますが、ここ全部違う眼鏡なんです。見ているだけでもとても楽しくて。ずいぶんたくさんの眼鏡を作っていただきました。
 いろいろなフレームを楽しむのも好きですが、私の好みは基本的にはどちらかというとレトロなものです。
 小学校3年生のころに仮性近視になって、はじめて眼鏡を作りましたが、あのときも夏目漱石とか明治の文豪風の丸眼鏡に憧れていたんです。
 子供のころ、眼鏡って高価でしたもの。素敵なだな、と思うものに限って高かった。種類も今ほどありませんでした。新しい眼鏡を買ってもらえるのは、2年半に1度くらい。度が変わった時です。だから新調してもらえる時は大イベント。母と一緒に真剣に眼鏡屋さんを回りました。高校生のころ、ラルフ・ローレンいぶしたような銅色の眼鏡を、どうしてもと言って作ってもらったこともありました。眼鏡のデザインには昔から、かなりこだわるほうだったと思います。  でも本当あのころは眼鏡のデザインのバリエーションは少なかったですね。受験生風の眼鏡かマダム風かおじさま用。なかなか気に入ったものがなくて何軒も回った経験があります。
 それに比べると今は本当にさまざまなデザインの眼鏡がどこのお店でも並んでいますよね。今の学生さん達がうらやましいくらい。オシャレとしての眼鏡が存分に楽しめますものね。
■結婚式用の眼鏡を特注
 萩野さんは今年5月に結婚。結婚パーティーには大勢の人がお祝いにかけつけたが、なんと萩野さんはウェディング・ドレスに眼鏡という花嫁スタイルで登場したという。

 挙式は眼鏡はかけないで、とりおこないました。裸眼でぼんやりとしか見えなくても、逆に神聖な気持ちになれて良いかな、と(笑)。
 ただ結婚パーティーの方は別。仲のいい友人やお世話になった方など、親しい方たちの顔がぼんやりとしか見えないのでは、どなたなのかわからなくて困りますし、私自身も楽しめない。パーティ自体がカジュアルな形式だったこともあって、眼鏡をかけて出たいなと思ったんです。
 とはいってもウェディングドレスにいわゆる眼鏡ってなんだかピンとこない。
 ならばウェディングドレスに合うような眼鏡を作ってしまおうと、ロイドの並木さんにお願いしました。私がイメージするウェディング用の眼鏡を絵にして、それをもとに並木さんのアイデアで作っていただきました。  どんな眼鏡かというと、枠はないのですが、ふつうよりちょっと大きめのレンズの縁にラインストーンを埋めて、それが枠のように見えるというもの。ちょっとポップでかわいい感じの眼鏡だと思うのですけど。
 ウェディングドレスも、ゴージャスというより、くるぶしが透けて見えるような、60年代をイメージして作ってもらったクラシックなものでしたので、ドレスと眼鏡がわりとマッチしたんじゃないかなと悦に入ってました(笑)。
 眼鏡をかけている女性ってみなさん、自分の結婚パーティーのときに悩むと思います。本当は自分のパーティーだからちゃんと見たいけど、でも眼鏡はウェディングドレスには合わないし……って。ウェディング・ドレスに合うような眼鏡が作れるといいですよね。

■サッカーの魅力にとりつかれて
 萩野さんは「ANNニュース&スポーツ」などのスポーツ番組を担当している。特にサッカーでは各チームの取材や試合の中継などのレポートが多い。

 サッカーに魅せられたのは98年のこと。足を疲労骨折しまして、3、4ヶ月会社を休んだ時期があるんですよ。フランスワールドカップのあとだったこともあって、家でじっとしている間、テレビでサッカーを見るようになりました。だから完全にミーハーっぽいスタート。特に中田選手のいるペルージャの試合は毎週楽しみにしてました。セリエAにはワールドカップで見た選手が大勢登場するのでそれも面 白くて、どんどんサッカーの魅力にとりつかれていきましたね。  U\20日本代表がその後、99年ワールドユース準優勝。彼らがとても上手で驚きました。彼らのプレイを見ながらサッカーの面 白さを学んでいった気がします。
 休んでいる間にすっかりサッカーの魅力にとりつかれたので、仕事に戻るとすぐに、サッカーの取材がしたいと願い出ました。オッケーがでたときは嬉しかったです。  
「速報スポーツCUBE」という番組の企画で、Jリーグの各チーム用に16本の眼鏡を作ったんですよ。それぞれのチームカラーに合わせて。あと日本代表チーム用の眼鏡もあって、それにはサッカーボールがついています。
 番組用の眼鏡というと普通は美術さんが作る、いかにもイロモノという感じの眼鏡になりがちですが、どうせならちゃんと作りたくて、ロイドさんにお願いしました。
 ふだんかける眼鏡はデザインや色も限られますが、この仕事のおかげでいろいろなフレームや色を試せてとても楽しかったですね。  最初Jリーグの取材に行ったときは選手たちから「え、チーム別 の眼鏡を作ったの?」ってびっくりされました。もしかして、そのおかげで名前と顔を覚えてもらえたのかな(笑)。
 Jリーグのチーム取材では必ずそのチームの眼鏡をかけていきます。練習の取材はいいんですが、困るのが試合のとき。当然両チームの眼鏡を持っていくんですけど、会場内を移動中に選手にばったり、ということも。しかもちょうど相手方のチームの眼鏡をしているときにかぎって(笑)。彼らは絶対見逃しませんから、「あ、今日はあっちのチームの応援をするんだ」なんて鋭く言われたりして。この辺がちょっと課題かな(笑)。
■夢はイタリア語でイタリアチーム取材
 サッカーに魅せられた萩野さん、今後少しでもその魅力を多くの人に伝えていきたいと考えている。

 サッカーをはじめ、スポーツ選手たちをみているとその才能に感動します。私といえば、小さい頃から油絵とかピアノとかいろいろやってはいましたが、結局どれも中途半端。だからものすごい才能をもって、しかもそれを極めている人たちをみると本当に感動してしまうんです。サッカーの面 白さや選手たちの凄さをもっと伝えていけたらなと思っています。  夢としてはイタリアチームにイタリア語で取材をすること。といっても、ちょっと前からイタリア語を習いだしたところで道のりは遠いのですけど(笑)。でもこういうことって人に宣言したほうが、自分でも勉強せざるをえないですから、あえて言っておくことにしますね。
 そうそう、サッカー選手にも眼鏡をかけてプレイしている人がいるんですよ。ユベントスのダービッツ選手。眼に疾患があったので、眼鏡をかけるようになったそうですが、これが格好いい。オークリーの眼鏡で斜めに顔に沿っているタイプでスポーツもできる眼鏡です。今度、私もダービッツ型の眼鏡を作ってみたいなと思っているんですよ。やっぱりミーハーかな(笑)。


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