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ブランドストーリーvol.6
「SWANS(スワンズ)」
そのコンセプトは『スポーツマンズ・アイズ』
スポーツマンの眼を守ることを使命とし、ビジョンケアのサポートにあった。
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スポーツを楽しむ人々から、未知の記録や大自然に挑むスポーツマンまで、それぞれのカテゴリーに合わせたベストなサングラスやゴーグルでスポーツの世界に新風を送り続ける「SWANS(スワンズ)」。そのコンセプトは『スポーツマンズ・アイズ』。スポーツマンの眼を守ることを使命とし、ビジョンケアのサポートにある。
そのスワンズを生んだのは、東大阪市にある山本光学梶i山本為信社長)。明治四十四年創業の老舗メーカーである。
眼鏡レンズメーカーとしてスタートした同社は、第二次大戦後、セルロイド製水中眼鏡の製造販売を行ったが、この時付けられた商標が、スワン印。現在のスワンズブランドのルーツである。スワン印は山本健治会長が少年時代、船積みをする光景を眺め、「いつか外国に売れる製品を製造販売したい」と思い描き、その木箱に刻印された白鳥のマークを付けた。
その後産業界の復興に伴う保護眼鏡として新たな製品が開発される。中でも防衛庁の指定工場となり、航空眼鏡などを納めるなど、その高品質は広く知れ渡ることになる。
またスワンズ常に時代性を敏感に感じ取り、アメリカで普及していたプラスチックレンズを使用したサングラスに注目。この新規事業に取り組んでいくが、これが後にスポーツ界における世界のトップブランドとして愛される礎となる。
昭和三十年プラスチック射出成型機を眼鏡業界で初めて導入。当時「太陽の季節」がヒットしたが、主演の故石原裕次郎が日本初のサングラスを掛けていて、そのサングラスが実は同社製のbR30だった。太陽族として一大ブームを巻き起こしたが、このサングラスはオートバイ、スキーサングラスとして、いまのスポーツグラスの基礎を築く。
現在、スワンズブランドはスポーツの分野で世界的地位
を確立しているが、その名が一躍脚光を浴びたのは、昭和四十七年に開かれたスポーツ用品の一大見本市「ISPO」への初参加だった。この見本市には、世界初の本格的な曇り止め機能を持ったレンズ、ハイドロンレンズを採用したゴーグル「br\115」を出品。その優れた性能は世界中のスキー関係者の注目を集め、当時の外国製品のブランド全盛に風穴を開けた。
スワンズの曇らない技術に終わりはない。十年後の昭和五十二年には画期的な二重構造レンズを開発する。
曇りの原因は外気との温度差によるものだが、ゴーグルの場合は外気温に加え、ゴーグル内の湿度の上昇という二つの問題点がある。スワンズでは密閉された空気層を挟んだ二重構造のレンズによって内外の温度差を最小限に抑えレンズ面
の結露を防ぐ手法を採用した。 この手法は新幹線の窓が曇らないことにヒントを得たが、ゴーグルの場合はレンズ全面
にわたって快適な視界が要求される。常に二枚のレンズが平行に保たれていなければならない。しかも標高の高い場所では気圧の関係でレンズに多少の歪みを生じる場合があった。この問題も世界各国で特 許を取得したAPAシステムの開発で解消。スキーの環境に左右されることなく、良好な視界を確保することになった。
さらに超小型モーターを動力源にファンを回転させ強制的に換気を行う防曇システム、レンズに熱線を入れた電気熱線防曇システムほか、光の強さに応じて液晶が調光を行う液晶調光レンズ、マイナス四〇度での使用に耐える防寒グレードなど、画期的な技術が生まれ、世界に先駆けて実用化された製品や各国で特許を取得したものも少なくない。
この間、札幌冬季オリンピック日本チーム、アメリカ、カナダ、スイス・スキーチームのオフィシャルサプライヤーに認定されレーシングサービス活動を本格化させ、日本はもとより世界各国でスワンズの勇姿を見る機会が増えてきた。
世界にスワンズが認められたのは決して技術だけではない。いち早くデザインの重要性に着目したことも大きい。優れた機能性と美しいフォルムが高次元で融合させなければならないと考えてきた。
デザインを開発するに当たってはまず光学技術を核に、人間工学、電子工学、流体力学など駆使し、CADシステムで作りあげていく。
海外拠点やレーシングサービス活動を通じてスキーファッションの最新動向が即、デザイナーに反映できるシステムも構築され、昭和六十年にはスキーゴーグルとして初めてグッドデザイン賞を受賞している。
スワンズがスキー以外でスポーツビジョンを支えるカテゴリーの大きな流れとしては、スイミングゴーグル、モータースポーツがある。スイミングゴーグルでは曇らない技術がここでも活かされ、度付対応の曇り止めゴーグルを世界で初めて開発。近視スイマーに朗報となった。モータースポーツ分野でも、防塵や防曇などの技術が余すところなく発揮され、過酷な冒険やレースでも快適な視界を提供している。
その後、スワンズは三部門に加え、時代の要請とともに新たなラインを加えていく。
一つがマルチスポーツグラスのシリーズであるスワンズ・ガルウィング。これはバルセロナオリンピック陸上日本選手用に開発したアスリートグラスをベースとする。陸上競技、ゴルフ、野球などあらゆるスポーツに要求されるフィット性とタイト性など、フォールド感を最優先したラップラウンドの機能的なフレームデザイン。レンズは偏光、ミラーなど4タイプが揃い、フレーム、レンズから最適なサングラスを選ぶことができる。
特にガルウィングXシリーズでは、カーブタイプのデザインがファッション界のトレンドともマッチし、ファッションメーカーからのコラボレートも受けている。
またニュースポーツの台頭に合わせ、新たなロゴデザインのスワンズコレクションもスタートしている。これはサーフィンやショートスキーのONとOFFタイムを機能的にしかもファッショナブルに演出するシリーズ。
また一つのカテゴリーに特化したシリーズには、ゴルファーの眼を守り、集中力を高める機能を搭載したゴルフウォークチタン、釣り用のフィッシャーマンズ・アイなどがある。両シリーズのレンズには、偏光一体成形ポリカーボネートレンズをラインアップ。この技術も世界に先駆けて開発されたもので、耐衝撃性、耐摩耗性に強くしかも光学性能に優れた歪みの少ないレンズとなっている。
このように数々の新技術を開発してきたスワンズだから、その道のトップ達が見逃すはずがない。
フリースタイルの神様と言われた世界的名スキーヤー、ウェン・ウォン選手をはじめ、各国の選手をアドバイザリースタッフに迎え、国内ではプロ野球界で田口 壮(オリックス)、 黒木知宏(千葉ロッテ)、プロゴルフ界に深堀圭一郎、芹澤信雄の各選手ほか、ビーチバレーの佐伯美香選手らと契約。プロの厳しい要求にスワンズは応えている。
スワンズと契約している選手の活躍はめざましいが、今夏うれしいニュースが届いた。
それは八月に行われた世界陸上選手権女子マラソンで優勝を果
たしたリディア・シモン選手のこと。シモン選手がレースで掛けていたサングラスが、このスワンズであるからだ。
昨年のオリンピックで高橋選手がサングラスを外して父親に投げるシーンは記憶に新しいが、その時併走していたのがシモン選手。シモン選手は後日、「なぜサングラスを投げるのか一瞬、動揺してしまった。二十三秒あった差もゴールでは八秒までに縮めた。あれがなかったら私が勝っていた」と関係者に話している。
銀メダルと惜敗したシモン選手は、より以上のトレーニングを積む毎日を続けるが、その一方で敗因の一つとされるサングラスを自ら掛けて優勝を目指す。選ばれたのが、スワンズ・ガルウィングだ。山本光学ではシモン選手が練習を続けるアメリカに渡り、レース環境に応じたレンズとフレームをセッティングする。シモン選手はかなり顔が小さくオリジナルを作製した。
迎えた八月十二日、何故か大舞台では勝てないと言われてきたシモン選手が悲願の金メダルを獲得する。レース中はもちろん表彰式までサングラスを外すことがなかったのが、高橋選手と対極にある。両選手もスポーツビジョンを理解していたと思うが、一時もサングラスを外すことはなかったシモン選手。アスリート競技で活きるサングラスの効用を誰よりも理解し、またスワンズサングラスに対する感謝の表れだったかも知れない。
もう一人、忘れてならないプロがいる。プロゴルファー芹澤信雄選手。一昨年、近視矯正手術を受けたが、術後のまぶしさ緩和のためスワンズを掛けて、その年のツアー第一戦東建カップで見事、優勝している。
スワンズはスポーツビジョンの歴史とともに歩んできた。そして三年前により優れたシステムを構築する。スポーツアイビジョンシステム(SEV)で、度付対応可能なグラス、ゴーグル、アイガードをユーザーに提案するシステムである。あらゆるスポーツシーンで最適な視界を提供するスポーツビジョンに向けてスワンズの挑戦に終わりはない。

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