private eyes magazine

 

 



デザイナーズサロン
多くのブランドが、生地メーカーの供給するプラスチック生地をそのまま使用している中で、「アン・バレンタイン」のコレクションは、全て独自のカラーコンビネーションでプラスチックを自在に操り、力強い線とビビットなカラーデザインで魅了する。
「アン・バレンタイン」 インタビュー

前略
 アン・バレンタインはバレンタイン夫妻の名前を取ったブランド。コレクションはすべて夫妻の手により表現されている。ビビッドなカラーが露出しがちだが、実はメガネとしての大事な機能である装用感も抜群で、しかも掛ける人の顔に溶け込んでいく、そんな魅力を持っている。  デザイン・コンセプトは「掛ける人の個性・魅力を引き出すこと」にある。バレンタイン夫妻はフランス・トゥールーズでショップを経営し、しかも店頭に立っていながら、創作活動に打ち込んでいるという。人の顔は千差万別 、その顔をキャンパスに見立てて線やカラーを描くかのようにしてデザインをしていく。 このたび、新作コレクション発表を機に来日したバレンタイン夫妻。アン・バレンタインスタートから、その創作活動について語ってもらった。 本誌:日本でもフランスのエスプリが効いたコレクションとして人気急上昇中のアン・バレンタインですが、スタートまでの経緯をお聞かせください。 バレンタイン:初めてコレクションとしてスタートしたのは1985年ですが、その時点では自分の店だけで販売するために立ち上げたものでした。その7年後に少しずつ他のメガネ店にも販売し始め、現在のようにインターナショナルに営業活動をしているのは4年半前からのことです。 本誌:オプティカルショップを経営されているということですが、何かの縁があってはじめられたのですか。 バレンタイン:特別に何かきっかけがあってメガネ店をはじめたわけではありません。それまではアートの勉強をしていました。それまでの自分たちの在り方の中で、自分たちを表現する手段として、ごく自然な成り行きです。メガネ業界で活躍するコンサルタントや店舗デザイナーに任せるのでなく、、自分たちで創り上げて、店自体も創作活動のような捉え方をしています。最初は、お店を立ち上げるということで自分たちの自己表現をしていましたが、それがらメガネのコレクション創作へと発展していきました。 本誌:ショップオリジナルから世界へと羽ばたいていくわけですが、相当のご苦労があったと思いますが。 アン:成功するまでがすごく大変だった訳ではありません。ずっとメガネ店をやっているときに、このフレームはいいけれどもちょっと自分の気に入らないところがある、という物が多かったから、いっそのこと自分たちがすごく好きな物、自分たちがこれはいいと思える物を作りたいな、というところから始まりました。小さなアトリエで自分たちが本当に好きな物だけをどんどん作っていって、段階的に良くなっていって、それが結果 として大きくなり世界中に拡がっていきました。 本誌:デザインする上で、お二人それぞれの役割はありますか。 バレンタイン:初期の段階では何もかも二人で考えて二人で実行してきましたが、今は非常に活動の規模も大きくなってきていますので、アンがデザインとブランドイメージに関わる内容のものを担当しています。例えば販促物のデザインですとか、これからウェブサイトでブランドイメージを訴求していこうと考えています。そういったデザイン関係全般 に関しての役割で、私は素材自体の選定ですとか製造工程の管理、営業活動といったように分担しています。ただ、例えば人を雇うにしても全て二人で相談してやっています。 本誌:デザインで一番こだわっている部分にはなにがありますか。 バレンタイン:特定の、例えばモダン部分やヒンジやフロントを捉えるのではなく、全体として、メガネとして快適に掛けられるということを実現しなければいけないと心がけています。その上で材質の選定やヒンジの部分もこういうデザインの時はこういうものを使うというディティールに入ってくると思います。特定の何かというよりも全体として、ものとして掛けやすくなくてはいけないと思っています。
後略

PS:private eyes5号マガジンには、独自のカラー・コンビネーションでつくられるラミネートやグラデーション、今年の新作の「Yuko」や「Yohji」など日本人の名前が付いたモデルのモデル名をつけるときの由来、新しい展開のWEBさいとなどについてなど熱く語られています。

 

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