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本誌:六年前、眼鏡業界が選ぶメガネベストドレッサーに選ばれた服部先生ですが、メガネとのお付き合いは長いのですか。
服部:そんなに長くないです。八年です。それまで運転免許の視力がギリギリで、段々見えにくくなったんです。目を細めて見るようになったら、みんなから目を細めておかしいよ、と言われて。それでメガネ店に行ってみたら気に合うのがないんですよ。僕には四角いメガネとかはは合わないんです。そして、「すみませんけど、小判型でこういうのを作りたい」と言ってもないんですよ。その中に小さいが縁のある女性用のメガネがあったんです。「あれがいいけど、縁のないものがほしい」と思い、自分でラフスケッチを書いて作ったのです。
本誌:いまお掛けになられているのはとてもよくお似合いです。
服部:それでメガネベストドレッサーをいただきました。メガネが顔にドーンと重くのしかかるのが嫌いなんです。このデザインは女性用として受け入れられていたようです。僕がデザインしたからかどうか分かりませんが、今やたらとこのタイプが多くなったんですよ。メガネ店に、何でこんなに多くなったのかと聞くと、ドレッサーで受賞した人のメガネを勧めるらしんですね。この形が今流行ってるとか言って。
本誌:メガネベストドレッサーはご自身にとっても喜びですよね。
服部:うれしいかどうかはc。ただ、いろいろな方々に声を掛けてもらえるから。うれしいです。
本誌:その当時と今のメガネは替わっていませんね。
服部:そうです。替わっていません。
本誌:一種しかメガネをお持ちではないと思います。何本ぐらいお持ちなんですか?
服部:ベストドレッサー表彰式の展示会場で、その前にテレビで見ていてくれた方のあるメガネ店から、テンプルを変えて作りたいからって、僕に三つくれたのかな。掛けてくださればいいですって。実は受賞後、自分では一回作っただけなんですよ。業界の方が親切にもメガネをくださった。今は全部で八本ほどあります。
本誌:お持ちのフレームは今お掛けになっている縁のないデザインでしょうか。
服部:全部そうです。でもすべて同じではなく、テンプルの飾りやデザインなどで違った部分はあります。
本誌:メガネでイメージチェンジをするという意識はありますか。
服部:自分がこれじゃないとダメだと思ったら、それじゃないとダメなんです。だから、「これはどうですか」とメガネ店さんが勧めてくれても、僕は自分が好きでこれを掛けているのであって、それ以外考えられない。一度、サングラスもこれで作ってみたんですよ。そしたらね、サングラスのイメージがドーンと出て、テンプルが細すぎてやっぱり合わないですね。あー、そういうものなんだと思いました。
本誌:もちろん度付きで作られたんですか?
服部:そうですが一回も使っていません。レンズカラーの黒いのが飛び出ているような感じで、虫みたいになっちゃう。
本誌:ひょっとするとメガネのレンズデザインもすべて同じですか。
服部:絶対それ以外は付けないですから。自分はそれが好きで自分でデザインしたわけです。僕は、メガネで個性を出したくはない。
本誌:メガネが強調してはいけなのですね。
服部:僕の気持ちの中ではね。目立たないもの、すーっと溶け込むような。「メガネは顔の一部です」という歌があるように、そうなりたかったのです。
本誌:メガネ店のお気に入りのところはありますか。
服部:先ほども言ったとおり、お願いしなくてもメガネを作ってくれるわけですから、メガネ店に行かなくても事が足りてしまう。でも二本ほど少々ガタついてきましたから、足を運ばなくてはいけないと思っています。
本誌:テレビ番組等で先生を拝見する機会が多いのですが、メガネもさることながらマオカラーのスーツに身を包む姿が印象的です。それも究極のファッションともいえる同じデザインをいつも身に付けられている。
服部:年間で、四〜五枚は作ってますね。これも全部自分でデザインしたものです。
本誌:洋服まで自分でデザインされているとは。だからメガネも自分でデザインするのは、そんなに難しいことではないのですね。
服部:何て言うんだろう、自分でこういうイメージというのを何となく自分で作っちゃうんですよ。
本誌:今日も馴染み深いスタイルでご登場頂きましたが、やはりこのスタイルがお好きなんでしょうね。
服部:好きか嫌いかと聞かれれば、好きなんでしょう。ただ自分を主張する時に、部分部分を主張したくはないんです。溶け込むような。でもこれも結果
的に主張なんです。あまり意識したことはないけど言葉にすれば好きなんでしょうね。
PS:private eyesマガジンではいよいよ服部先生が考える究極の「食」について展開します。
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