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前略
本誌:全てのダイヤモンドの中でも、もっとも美しいと絶賛された「センティナリーダイヤモンド」と「ゴールデンジュビリー」の2つを仕上げる時のエピソードを。
Gabi:「センティナリーダイヤモンド」は、世界でも最も美しいダイヤモンドとして賞賛された貴重なダイヤモンドです。日本円で約10億円はします。この石に関しては3年間かけました。毎日毎日、この手の中に10億円を持ってやっていた(笑)。どうやってカットするかを自分で決めないといけない。デザインをどうするか?ダイヤモンドは割れてしまう事もあるので、そういう事も含めてどんな風に、ダイヤモンドの価値を守りながら完成させるか?もし、そのダイヤを壊したら、10億円を台無しにしたダイヤモンドカッターという事でものすごく有名になってしまいます(笑)。ですが、あの仕事が出来たことは、自分自身にとって、とってもラッキーだったと思います。あのダイヤモンドの製作によって沢山の知識を得ることができました。ダイヤモンドだけではなく、いろいろな事も学ぶことができました。2番目の「ゴールデンジュビリー」は、755カラットの原石を預かりました。「センティナリー」の方は、原石の時は599カラットで全くの無色でしたが、「ゴールデンジュビリー」は非常に黄色が強いイエローブラウンで755カラットありました。この二つは同じ鉱山から採出されたので、ダイヤモンドというものは全て1個ずつ違うという証明にもなりました。実は、私は「センティナリー」を切るために新しい道具を作ったのですが、その道具を試してみてくれと言われてイエローブラウンの「ゴールデンジュビリー」原石を預かりました。ダイヤモンドそのものは、色があるとあまり価値がないのですが、このイエローブラウンの中に美しさを見つけたんです。息子のジャンポールとスタッフと共に、これを何とか世界で最も大きなダイヤに作り上げようということで望んだんです。結果
的に世界最大のダイヤモンドは完成しましたが、そういう意味では「ゴールデンジュビリー」はみにくいアヒルの子だったと言えます。二つのダイヤモンドは3年間の間に同時に制作されました。これは、デ・ビアスの百年祭をお祝いするためということもあったんですがね。
本誌:そのゴールデンジュビリーダイヤモンドは、今どちらにありますか?
Gabi:どこにあるかわかりません。これは、はじめ誰も問題にしていないダイヤモンドでした。別
に名前も付けてはいなかった。完成から数年後、タイランドのビジネスマンがタイの王様にあげるため買っていきました。その時、ゴールデンジュビリーという名前が付けられたんです。タイで五十年間ずっと王位
にいたお祝いをするためにということでタイの王様に献上したというところと、美しさ、大きさで有名になりました。ですが、今どこにあるかはわかりません。
PS:private eyes4号マガジンには、創業時代の話や眼鏡に宝石を入れるといれるということについて、日本人のファッション感についてなど熱く語られています。

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